スタイリスト福田麻琴さんと一緒に40歳からのおしゃれを考える特集。今回は、メイクアップアーティスト水野未和子さんをゲストにお迎えして、自分らしいファッションとメイクについて深堀りします。

 


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メイクアップアーティスト水野未和子さんがスタイリスト福田麻琴さんをディファインメイク

大人が「自分らしい」ファッションとメイクを見つける方法をプロが解説【ディファインメイク】_img0
[左:水野さん]シャツ/ユニクロ デニム/リーバイス [右:福田さん]シャツ/エキップモン パンツ/スタジオニコルソン

今回ゲストとしてお迎えするメイクアップアーティスト水野未和子さんは、書籍『ディファインメイクで自分の顔を好きになる “私だけの魅力”が絶対見つかる自己肯定メソッド』も話題で、自分の好きなところをさらにプラスにする「ディファインメイク」を提案しています。スタイリスト福田麻琴さんとは、仕事仲間としての付き合いも長く、互いを“スタイルのある人”として尊敬し合っている関係。
今回の企画は、メイクアップアーティストの水野未和子さんがスタイリスト福田麻琴さんに「ディファインメイク」をやってみたい! という提案からスタートしました。


スタイリスト福田麻琴さんがたどり着いた「自分らしい」ファッションとは?

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Tシャツ/ロエフ デニム/ザ シンゾーン スカーフ/サンローラン バッグ/エルメス 靴/ル メール

20代後半にスタイリストとして独立し、30歳でフランスに1年間留学。今は福田さんといえば、“ベーシックなフレンチスタイルの人”のイメージがありますが、パリに行くまでは、実はおしゃれ迷子だったそう。

福田さん:「20代のときはちょうどコンサバブームで。ふんわりスカートに9cmヒールを合わせ、巻き髪というきれいめな着こなしをしていることもありました。スタイリストという仕事柄もあり、トレンドが変わると自分がまとうものもそれに合わせて更新していくのがファッションだとも思っていたんです。でも、同時にどれが本当の自分なのか分からなくなることも……。

変わったのはフランスに留学してから。フランスで出会った女性たちは、流行っているからではなく、自分が好きだから、おばあちゃんから譲り受けた大切なものだから、など自分なりの基準でおしゃれを楽しんでいました。
そこから模索してたどり着いたのが、Tシャツやデニム、シャツ、チノパンなどの“ベーシックでシンプルなものを自分らしく着こなす”今のスタイルです。
今回、自分らしいスタイルとして選んだのも、シンプルな白Tシャツとデニム。どちらも着ていてとても落ち着くアイテム。

若いころはトレンドを追いかけるのはいいと思うんです。そこから学ぶこともきっとある。けれど、ある程度年齢を重ねたら、ただトレンドを追いかけるだけでは自分らしいおしゃれは確立できません。かといって、この人のファッションが素敵だからそのまんまマネするのも違う。その人になろうとするのではなく、素敵だと思ったのを“ヒント”として捉え、『私だったらこの色で取り入れるのがいいかな』『私ならこのバランスにしようかな』と、何事も“自分マター”として考え、自分に落とし込むことが大事だと思います」


メイクアップアーティスト水野未和子さんが福田さんにディファインメイクすると……

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Tシャツ/ロエフ スカーフ/サンローラン

自分らしい装いをまとったスタイリスト福田さんに「ディファインメイク」をしていただきました。

水野さん:「ディファインメイクは、コンプレックスやエイジングをカバーするためでなく、誰かのようにカモフラージュするためでもない、自分自身の延長線上にある唯一無二の美しさを『ディファイン』する(明確に際立たせる)ためのもの。その人自身がもっているプラスをさらにプラスにするメイクです。

まこっちゃん(福田さん)は、肌が卵肌でつるんとしているんです。だから、ハイライトとシェイディングで光と影を作って掘り起こすだけで、生き生きとしていてチャーミングな人柄が浮き立ってくる!」

福田さん:「未和子さん(水野さん)に教えてもらうまで、実はシェイディングの存在を知らなかったんです(笑)。チークもほぼ塗ったことがない……。おしゃれをした上に、メイクまで完璧にしてしまうのはやりすぎに感じて、どこか抜きたくなってしまうんです。だから、メイクはいつもミニマムにしていました」

水野さん:「まこっちゃんは、唇もきれい!」

福田さん:「何かポイントメイクをするなら、いつもリップで遊ぶのが好きです」

水野さん:「グロスだとキャラクターとは異なってしまうし、ベージュのリップでは寂しく見えるので、くすんだオレンジのリップを選びました。シンプルな白シャツとデニムの組み合わせに、オレンジのリップが効いて、程よいアクセントになります。
“どこか抜きたくなる”っていうのは私もよくわかります。完璧すぎると、その人らしさが消えてしまうんですよね。なので、マスカラも塗らず、ノーブルに仕上げました」

福田さんはご自分のパーツの中で魅力がある部分に気づいていますが、世の中には自分に自信がない人も多いもの。自分の顔でキライなところは言えるけれど、好きなところは言えない場合、どのように自分のプラスを見つければいいのでしょうか?

水野さん:「“自分らしさ”、“自分の魅力”がわからない人は、手前味噌ですが、一度素直に『ディファインメイク』をしてみてください。ただセオリー通りにやるだけで、自身の持って生まれた魅力が際立ち、『意外と私のここ好きかも』という部分が自然と出てくると思います」

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