「ファンを作るWebライティング術」として毎月お届けしている〔ミモレ編集室〕の編集・ライティング講座。15回目のテーマは、「読ませる!伝わる!文章の再構成術」。バタやん先生が編集室内のメンバーブログを公開添削しながら、「書くこと」「伝えること」の本質に迫ります。その深い内容が、記憶に残る15回と語り継がれるだろう名講義を、〔ミモレ編集室〕メンバーやまさくらがレポートします。 
 

文章推敲のコツとは?


まずは前回の講義の復習から。文章を推敲するときのコツは、文章をちょびちょび削ったり直したりするのではなく、思い切って段落をブロックごと削ったり、順番を入れ替えて読みやすくすることだと、学びました。

けれど、何を基準に書けば良いのか、どこを削って、どのように順番を入れ替えたら良いのかを、もうすこし学びたい編集室のメンバーたち。

 

そんなわたしたちの不安な声に気づいたバタやん先生から、実際のブログを公開添削してみましょうという提案が! どっと押し寄せた応募者30人の中から選ばれた3人のブログの、公開添削が行われます。

いつも真剣に解説してくださるバタやん先生、笑うとできるエクボが可愛い。


つい長くなりすぎちゃうブログ。何を基準に削ればいい?

 

まず最初に「読ませる文章には必ず『サビ』と『共感』が両方入っています」とバタやん先生。「サビ」とは、読み手の感情がいちばん動くところ。うまく言えたな、ここがキモ、というところが「サビ」に当たります。

 

「共感」は、読み手と書き手との接点のこと。わかる!、たしかに! のような納得感のことですね。共感は大切な要素ですが、これだけだと読んでいてだんだん飽きて辛くなってしまうので、「サビ」と交互に入っているのが良いバランスなのだそう。

 

さらに、文章の構成の基本的な流れを図解して、段落ブロックの構成方法や、どれを取ってどこを捨てるかを見分けるコツを教わりました。

 


共感ポイントは数を絞り、スピーディに本題へ入る!

 

ここから公開添削に入ります。最初はバタやん先生も大好きだという@Miccaさんの旅の思い出ブログ。

@Miccaさんのブログのサムネイル画像、夜のハノイの街の様

海外出張の多いMiccaさんは、いつも異国を旅するワクワク感をブログで届けてくれます。

バタやん先生は「冒頭部分に共感ポイントを書くのは良いけれど、それが多すぎると読み手が本題までたどりつけなくなってしまうかも」と指摘。

また、ブログの後半にサビ(タイトルにあるハノイのハンコとおばさんの思い出)がまとめて書かれているので、「そのサビのいくつかを前半に持ってきて、最初から読み手の心をつかんでおきましょう。そうすれば珠玉の旅エッセイができあがります」とアドバイス。


サムネイル画像やタイトルで、ブログのサビをわかりやすく伝える!

@Miccaさんがハノイで作ってもらったハンコ、いまも活躍中だそう。

さらに、主題に合った画像の選びかた、書かれている内容をあらわす「読まれるタイトル」の付け方についても提案が。具体的なプロ目線のアドバイスに、一同、納得したのでした。

 
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