「いつもの生理と違うかも……」程度でも受診していい?
→婦人科はあなたの悩みを解決するところ。気軽に相談してみましょう。
柳田:激しい頭痛に襲われたり、突然高熱が出たら「なんかヤバいかも……」と病院を受診する方は多いですが、こと生理の痛みに関しては後回しにされる方も多いと思います。でも、自分で問題ないと判断することと、病院で問題ないと診断されるのはまるで違います。
通常の生理痛との区別がつきにくく、自覚できる症状がほとんどないのが子宮内膜症ですから、いつもより痛みが強い、量が多い、期間が長い、色が違うなどなど、ちょっとでも気になることがあれば気軽に婦人科に相談していただくのが一番。それが何より、ご自身の安心にもつながると思います。
宮島:子宮内膜症の手術をSNSで発表した際、ありがたいことにたくさんの方にメッセージをいただきました。その時にわかったのは、“婦人科のハードルが高い”と考えている方がとても多いということ。本当は相談しに行きたいけれど、一歩踏み出せない方が大勢いらっしゃるんですね。先生からアドバイスがあれば、ぜひいただきたいです。
柳田:婦人科は病気を見つけて治療するだけじゃなくて、日頃から悩まされている女性特有の症状を、ラクにする方法を考える場所でもあると思うんです。生理痛はもちろん、生理前につらい症状が現れるPMS、更年期症状など、それぞれちゃんと対応の方法がありますから、自分では些細だと思う悩みでも遠慮なく相談していただきたいですね。
もう一度言いますが、婦人科は決して怖い場所ではありません。女性特有の“ツライ”を“ラク”に変えるお手伝いをする場所です。ぜひ覚えておいてくださいね。
柳田聡 Satoshi Yanagida
東京国際大堀病院 婦人科 副部長。医学博士。東京慈恵会医科大学 産婦人科医、講師を経て現職へ。婦人科腫瘍・女性医学が専門。根拠と優しさをモットーに、女性のライフステージに合った診療を心がけ、患者一人ひとりと向き合う。
宮島咲良 Sakura Miyajima
1983年11月9日生まれ。東京都出身。ワタナベエンターテインメント所属。大学卒業後の2007年、アナウンサーとして九州朝日放送に入社。2010年に同社を退社し、フリーアナウンサーに転身。また、アナウンサーの枠を超えて幅広く活躍。2011年に『ザ・デッド・エンド』で舞台に初出演。2014年には、テレビアニメ「くつだる。」のテーマ曲で歌手デビューを果たす。戦隊もののファンで、スーパー戦隊シリーズ「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の挿入歌なども担当した。現在は、BS11「BSイレブン競馬中継」、ニッポン放送「天野ひろゆき ルート930」、MBSラジオ「増田貴久・中丸雄一のますまるラジオ」など幅広く出演中。
Twitter:宮島咲良=ぼっち戦隊ミヤジマン(@sakura1109m)
Instagram(sakura_miyajiman)
撮影/塚田亮平
取材・文/金澤英恵
構成/山崎恵
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