先日、ブランドの改革を発表したヴィクシーことヴィクトリアズ・シークレット。同ブランドの専属モデル制度「ヴィクシー・エンジェル」を廃止し、よりダイバーシティに富んだブランドに生まれ変わる戦略にシフトしたわけですが、ここに来て元ヴィクシーモデルたちから、過去のヴィクシーにまつわる〝闇〟の告白が相次いでいます。

 

2015年と2016年にヴィクシーのショーに出演しているモデルのブリジット・マルコムは、「ここに残りたいなら痩せなさい」「我々の言う通りにしたらあなたはエンジェルになれて、世界的に有名になれる」というプレッシャーが常にあったと、TikTokで語っています。実際、マルコムはヴィクシーのカメラマンに「もう少し痩せたらエンジェルになれるよ」と言われたこともあったそう。そして2017年には、マルコムのブラのサイズが30Aから30Bにワンサイズ大きくなってしまったことから、ショーへの出演を却下されたといいます。

「『ショーに出るには見た目の良さが足りない』と言われたわ」、とマルコム。

14歳でモデルのキャリアをスタートしたマルコムは、18歳になる前からモデル事務所からの「痩せろ」というプレッシャーを受け続け、ついに26歳の誕生日にブレイクダウン。パニック障害と不安症を患い、自殺も考えました。しかし現在は摂食障害からも回復し、「私にとって健康的なサイズ」という34Bに。

2020年1月、「2020 American Australian Association Arts Awards」に出席したブリジット・マルコム。写真:bfa.com/アフロ

2016年の「ヴィクトリアズ・シークレット ファッションショー」アフターパーティでのマルコム。写真:Shutterstock/アフロ

「ファッション業界は変わらなければならない。私はそのための声を上げられるほど強くなったから、今こうして発言しているの。モデルという職業に虐待が含まれてはならない。だから私は声を上げるわ」。

 
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