スタイリングディレクター大草直子著『飽きる勇気〜好きな2割にフォーカスする生き方』より、「変化を恐れず自分軸で生きるアイデア」を一日ひとつずつご紹介します。
私が、編集者という仕事を選んだのは、「みんなに知ってもらうこと、伝えること」が、好きだったからに他なりません。
仕事柄得られる情報やチャンス、それらを経て経験したことを、本や雑誌、SNSを使って言葉にのせて共有したり、コラボレーションで作った洋服や空間などの、形に変えてシェアしています。
「シェアしたい」というこの気持ちは、経営者としてビジネスをしていくうえでも、大切にしています。たとえば、コンサルティングのときなどは、プロジェクトの着地点を必ずクライアントとの間で共有します。洋服の販売であれば、どれくらいの売り上げを目指しているのか、SNSでのフォロワー数はどれくらいを目標とするのか、ブランドサイトのPV(ページビュー)やオンラインショップへの送客はどれくらいを狙っているのか。――こうやって数値をシェアしたうえで、「私も頑張るけど、お互いに頑張りましょうね」と、お互いを鼓舞し、やる気にさせるのです。
どんな仕事も、ひとりでできるものでは決してありません。チームで取り組むから計り知れないエネルギーが生まれるし、それが結果や、面白さにも繫がっていくはずです。
特に、私がやりとりするのは、30代、40代の後輩世代の女性たち。これから先の未来を作り上げていく彼女たちを、モティベートしていきたいし、結果を残して彼女たちに花を持たせたい――それはある意味、社会にお返しできることのひとつなのかなと思っています。
- 1
- 2
Comment