また、シェア意識と同じくらい大切にしているのが、公平であることです。
これはビジネスマンとしての思考によるところが多いと思いますが、関わる人、全員が、うるおうような世界であって欲しい。
私にとって「アマーク」は、そういう場所でもあります。
アパレルにしてもコスメにしても、食品に関しても、原価率という考え方は避けられません。たとえば、3000円で作れる洋服があったとして、大きな会社だと従業員や流通、在庫を管理する倉庫にかかるコストなどを見積もり、1万円くらいのプライスをつけて販売するのが、一般的なやり方だとしたら、「アマーク」では同じものを半分くらいのプライスで販売していきたい、と思っています。
でも、そのためには在庫を残さないように、受注生産というやり方でしか対応できなかったりするのは確かですが、適正価格でショッピングができ、工場だって余分な生産をしなくて済む。もちろん、売れ残ったからと、廃棄になってしまうようなこともない……。
サステナブルな世界、公平なビジネスって、きっとこういうことでは? と考えています。
特に、10代、20代をみていると、私たちが抱いていた、「自分のものにしたい」「所有したい」という意識は、もはや過去に置いてくるべきものなのかもしれない、そう感じます。
先日、私の大切な、アニエスベーのレザーカーディガンがない! と思い、自室のクローゼットやら、長女のクローゼットやら、家じゅうを探していました。すると数日後、長女の机の上に「ありがとう、また貸してね」ってお友達からのメモと一緒に私のカーディガンが(笑)! ほかにも、長女が見たことのないワンピースを着ていると思ったら、「これ、友達に借りたんだよね」って。
まだまだ昭和な私は、そんな感覚にビックリしてしまいますが、ファッションだけでなく、ライフスタイルや価値観、すべてのことが多様で、公平性に満ちた世界が広がれば、もっともっと、ラクで軽やかな生き方が広がっていくことは確か。このまま、新しい時代やトレンドの流れが、進んでいくといいなと感じます。
覚えておきたい!
大草直子の「自分軸で生きる方法」
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