人気エディターの小林文さんに、最近のお気に入りアイテムをコーディネートとともに紹介してもらいます。

ユニクロのVネックニット、サイズではなくデザインが理由で“メンズ派”です_img0
ニット¥1990(10月21日まで期間限定価格)/ユニクロ

先日、ショーツを買いにユニクロへ。どこをとってもシームレス。スキニーデニムにもニットスカートにも響かない。他のブランドで探したこともあるけれど、ここまでシームレスなショーツは案外なくて、買い替えながらもう何年も愛用している、私の定番アイテムです。

 

今回も黒とブラウン2点ずつをカゴに入れ、さあ会計を…と店内を歩いていると、レジ前にメンズのVネックニットの陳列棚が。

数年前まで俄然クルーネック派だったのが、最近はVネックも好きになった私。ただし選ぶのは、「V幅が狭くて深い」か「V幅が広くて浅い」かのどちらか。

前者の「狭くて深い」は、リブニットなど体のラインにフィットするシルエットのものが多く、ヘルシーな肌見せが叶うのが魅力。後者の「広くて浅い」は、程よくゆるっとしたイメージ。どことなく無骨で“素っ気ない”感じが特徴です。

今回、ユニクロの陳列棚で立ち止まったのは、その後者タイプ。

発売日から争奪戦が繰り広げられる人気のコラボシリーズではなく、ごくごく定番、オリジナルシリーズの『エクストラファインメリノ Vネックセーター』です。

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長年の定番商品ですし、存在は知っていました。メリノウールのハイゲージで、毛足感がなくサラッとした着心地、というのも。ただ、袖口のリブ部分が微妙に短いな〜と思った記憶があり、以来、手にとっていなかったんですよね。

が、レジに並ぶ前になんとな〜く広げてみると、「むむむ!」。以前より少し袖口のリブが長くなっている気が……。Vの「広くて浅い」の具合も良さそうだし、一度着てみるか! レジへ向いていた足を180度回転させ、いざ試着室へ。

着てみると、袖口に生地がうまい具合にくしゅくしゅと溜まっている。あとでオンラインショップの「概要」欄を見て知ったのですが、ミリ単位で伸ばし、アップデートしているのだとか。私の「むむむ!」は当たっていました(笑)。首元は思ったとおり。「広くて浅い」、私の求めているもの、そのものです。

ちなみに、レディースの同シリーズのVネックニットは、メンズのこちらより「V幅が狭くて深い」のですが、私が理想とする「狭くて深い」よりは広いし浅いのです…。サイズアップしてもそのバランスは変わらないので、レディースはスルー。細かいですよね……私(笑)。

あ、それと、メンズのVのリブ部分は地厚にして輪郭を立たせている。そのギュッとした感じがまた無骨でいい(ちなみにレディースは薄くてフラット)。

……そんなわけで、私は「ビッグサイズが欲しくてメンズニット」ではなく、「“素っ気ない”デザイン狙いでメンズニット」を購入しました(ちなみにサイズはM)。色は黒とブラウン。あくまでさらりと、“素っ気なく”がこのニットの良さですから。

ブラウンは、チェックのハーフパンツやロングブーツを合わせて。赤みのないビターチョコレートブラウンがトラッドな気分にぴったりです。

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続いて黒。ティアードスカートでドラマティックに。メンズサイズのニットとはいえ、ビッグサイズ過ぎないのでバランスもとりやすい。黒×ネイビーも、シックで大好きな配色です。

実はこのスカート、アーセンスさんと私のコラボ。廃棄される運命の“残反”を使った、その名も“ZANTAN tiered skirt”。たっぷりのフレアにティアード、そこに引き締め役のピンタックを加えた、大人のためのティアードスカート。個人的には、おばあちゃんになっても似合うだろうな〜と思い、つくりました。

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ふ〜……。今回も熱量たっぷり、細かい話満載でお送りしました。誰かのなにかのお役になれたら、幸いです♡

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