部屋を片づけることで、新しい人生のスタートを切るきっかけになる──。そんな片づけ術を教えてくれる“こんまり”こと近藤麻理恵さんの、片づけのコツを伝授してくれるWEBマガジン「片づけの学校」。日々の暮らしに欠かせない「片づけ」ですが、意外と“きちんと学んだことがある”という方は少ないのではないでしょうか。正しい片づけ法やマインドを学べるこちらの「片づけの学校」から、人生を上向きにする片づけ法をピックアップする本連載。今回は、気がつけば意外と溜まっている「書類の片づけ方」についてご紹介します。
書類は基本「全部捨てる」と思いながら片づけて
職場でも自宅でも、いざ必要なときには見つからず、部屋中を引っ掻き回してやっとの思いで発見する──書類を探す際、そんな思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。「書類」とひと言で言っても、契約書や家電の保証書、領収書まで、その種類はさまざま。ですがこれらの書類、実は「全捨て」が片づけの基本ルールだということをご存知ですか?
「全捨て」と言っても、なにも書類をすべて捨ててしまうという意味ではありません。すべてを捨てる前提で片づけるという意味です。では、何を基準に残す書類を選んでいけばいいのでしょうか。
残していい書類は、実は「今使っている」「しばらく必要」「ずっととっておく」の3種類だけ。ちなみにここでは、学生時代に使っていた講義資料など、いわゆる思い出の品は含みません。思い出の品はこのあとじっくり片づけていくので、ひとまず置いておきましょう。
1ヵ所に書類を集めるところからスタート!
第3回の衣類や第4回の本類の片づけのように、書類も最初は1ヵ所に集めるところからスタートします。書類は他のものと比べて薄くてどこにでも収納できてしまうため、意外なところにも潜んでいると心得て。1ヵ所に集めたら、残す書類を選んでいきましょう。このときポイントになるのが、残す書類を「未処理」か「保存」の2種類に分けること。ここで2つに分類しておくことで、その後の収納をスムーズに進められます。
未処理の書類は1つのボックスに集約
「未処理」の書類は、提出予定の書類や返信が必要なハガキなど。片づけをするまでその存在自体を忘れていたという書類もたくさん出てくるかもしれません。ですがこれを機に「書類を忘れる」という事態に二度と陥らないために、未処理コーナーを作ってあげてください。具体的には、これらの書類だけを入れる収納ボックスを1つ用意して、未処理の書類を縦にどんどん入れていくのです。未処理の書類が多すぎて箱に入りきらないという方は、十分な容量のボックスを用意して、決して分散させないでください。分散させてしまうと、未処理の書類がどれだけあるのかがわかりづらくなってしまいます。
未処理コーナーとして1箇所にまとめたら、この箱はいつも空っぽにしておくようにしましょう。この未処理ボックスにモノが残っているということは、人生でやり残していることがあるということ。そんな風に考えたら、すぐに未処理ボックスを空にしたくなりますよね。
保存書類は使用頻度に応じて2つに分けて
「保存」すると決めた書類は、使用頻度の低いものと高いものの2つに分けましょう。たとえば、家や保険の契約書などは使用頻度が低く、ほとんど見返すことはありません。そのため、これらはすべて1つのクリアファイルにどんどん収納していきます。
一方、使用頻度の高い書類、たとえば料理のレシピや子どもの学校関係の書類などは、ブック状のクリアファイルに収納し、常に見える場所に置いておきましょう。保存の書類も、未処理の書類と同様に分散させないことがポイントです。
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