部屋を片づけることで、新しい人生のスタートを切るきっかけになる──。そんな片づけ術を教えてくれる“こんまり”こと近藤麻理恵さんの、片づけのコツを伝授してくれるWEBマガジン「片づけの学校」。日々の暮らしに欠かせない「片づけ」ですが、意外と“きちんと学んだことがある”という方は少ないのではないでしょうか。正しい片づけ法やマインドを学べるこちらの「片づけの学校」から、人生を上向きにする片づけ法をピックアップする本連載。
今回は、ついつい溜まってしまう本の片づけ方についてご紹介します。
「捨てられないもの」ベスト3に入る本の片づけ方とは?
突然ですが、捨てられないモノのベスト3の1つが本類だということをご存知ですか? 片づけたい、という気持ちはあっても、多くの人が本棚に本を置いたまま片づけをしようとして失敗しているのだとか。そこでまずは、正しい本の捨て方をご紹介します。
大量の本もすべて一度本棚から出してみて
前回ご紹介した衣類の片づけと同じように、本もまた、1冊ずつすべて本棚から出して床に積んでいきましょう。本棚から全部となると、人によってはかなり大掛かりな作業になるかもしれません。ですがここで躊躇することなく、とにかくすべての本を一度出してみてください。もちろん本棚に入っていない本もお忘れなく。
本棚から出すのにはもちろん理由があります。それは、本棚に収まったままの状態では、ときめくかどうかで本を選ぶことがとても難しいからです。本に限らず、服でも小物でも、収納に収まったままのモノたちは「寝ている」状態に近い、とこんまりさんは言います。長い間動かされていない本は、その存在自体が忘れ去られ、風景に同化してしまっているようなもの。そこで一度本棚から取り出して、寝ている状態から起こしてあげることがポイントです。
こんまりさんは、片づけの現場で積んである本の表紙を軽くたたいたり、本の山に向かってパンッと手を打ってみたりするのだそう。お客様は一瞬キョトンとした顔をしますが、不思議とその後は本を選ぶスピードがぐんと早くなるのだとか。本棚から出して起こしたことで本が生き生きとして、いるモノとそうでないモノがはっきりわかるようになると言います。
本が多すぎる場合はカテゴリー別に分けるところから
床に積まれた本の山を見て、思わず絶句……という人もいるかもしれません。そんなときは、積まれた本たちをカテゴリーごとに分けていきましょう。本のカテゴリーは、大きく分けて以下の4つです。
1.一般書籍(小説、ビジネス書など)
2.実用書(レシピ本、参考書など)
3.観賞用(写真集など)
4.雑誌
このほか、漫画を持っている方はそのカテゴリーを増やしてもいいですし、ご自身の本棚に合わせて分けていってみてください。
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