生理痛を経験しているからと言って、
周りの人の痛みも自分と同じくらいと
思うのは間違い

 

すべての女性のみなさんに知っておいていただきたいのが、自分が女性で、生理痛を経験しているからといって、周りの人の生理痛の痛みも自分と同じくらいだと思うのは間違いだということです。
これはどういうことかと言うと、あなたの周りの女性が、生理痛で苦しんでいたときに、〝私も女性だし、生理痛があるからわかるよ、つらいよね。でも我慢できなくはないよね〟などと思わないでほしいということです。

 


生理痛の度合いは個人差がとても大きいと認識を


特に自分が責任のある立場になったときに、これは大切です。
たとえば、私がスポーツドクターとして女性の運動指導者の方々によくお伝えしているのは、自分の生理痛が我慢できる程度の痛みだからといって、アスリートが生理痛に悩んでいたときに、〝生理痛? 私もあるから、それくらいわかるわよ〟というスタンスで指導に当たってしまうと、それは自分の色眼鏡で見ているにすぎないということ。

 

職場でも同じで、あなたが上司の立場なら、部下の女性が生理痛に苦しんでいたら、自分の生理痛が我慢できるくらいだったからといって、その人の生理痛も我慢できる程度だと思ってはいけません。

仕事を休まければならないほどの生理痛もありますし、つらいのを我慢させて働かせることは、子宮内膜症や不妊症の発症リスクを高めてしまうことにもつながってしまうのです。ですから、〝生理痛くらいで会社を休むなんてダメだな〟などと思わないでいただきたいのです。

 
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