子どもがいるご家庭で、「しっかり貯めなくては……」と思いながら、ついつい先のばしになってしまうことも多い「教育費」。さて、あなたの場合はいかがでしょうか。
今回は『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる! お金の増やし方』(主婦の友社)より、「子ども専用口座」を使って上手に教育費を貯める方法についてお伝えします。
子ども名義の銀行口座をつくろう
お子さんがいる方は、将来の大きな教育費が気になりますよね。
でも、「そのうち貯めよう……」と思っていると、小学生、中学生、高校生と大きくなるにつれて、学費や習い事代、塾代などがかさんで貯蓄が難しくなっていくので要注意。うかうかしていると、せっかくの貯め時を逃してしまいます。
「貯め時」は、実は赤ちゃんのときから始まっています。中学受験をすれば小学校中学年くらいまで、中学受験をしなければ、小学校いっぱいまでが、大きな貯め時です。
将来の教育費は、今すぐに使うものではないので、他の貯蓄と一緒にしないのがコツ。住宅や車の購入、その他大きな出費で教育費に手をつけないように、子ども名義の銀行口座を「子ども専用口座」として開設して、貯めていきましょう。
子ども専用口座は、2つのステップで考えます。
ステップ1:親のメインバンクと同じ銀行で口座を開く
子ども専用口座は、親のメインバンクと同じにすることがおすすめです。親子の口座間での送金手数料が無料になるケースもありますし、銀行のATMにも行きやすいと思います。その際に一緒に子どもを連れていってお年玉を預けたりすれば、マネー教育にもなるでしょう。
この子ども専用口座に、児童手当やお年玉、お祝い金などを入れていきます。一般的な収入なら、児童手当を0歳から貯め続けると、200万円ほどの大きなお金になります。
また、お年玉やお祝い金は、通帳に「誰からいただいたか」をメモしておくと記録になります。
ステップ2:子ども専用のネット銀行口座を開く
子どものメインバンクに、ある程度のお金(50~100万円など)が貯まったら、ネット銀行の口座に移しましょう。
大手銀行に比べて金利がやや高めで、より有利に増やすことができます。
もし、親御さんがネット銀行の口座を開いたことがなければ、先に開いておいて、使い勝手を確認しておきましょう。主なネット銀行は、ソニー銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行、楽天銀行、イオン銀行などがあげられます。
ここには、ボーナスの一部や余った生活費などがあれば、一緒に入金していきましょう。
子どもの教育費は、例えば子どもが2人いる場合には、2人分を分けて準備することがおすすめです。そうでないと、「上の子どもに使いすぎて、下の子に足りなくなった!」という事態になりかねないからです。
子ども一人ひとりの「子ども専用ネット銀行口座」に貯めていくことで、それぞれの教育費がどれだけ貯まっているかが具体的にわかり、安心できると思います。
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