ふんわり、軽やか、揺れ髪など、女性たちの心に響くパーマスタイル。クルンとしたカールは遊び心とおしゃれ感があるし、エアリーなゆるふわパーマは年齢を重ねても“大人可愛い”雰囲気を添えてくれます。

一方で白髪染めを繰り返すと、パーマによる髪の負担も気になるところ。また「パーマって、おばさんっぽくならない?」とか「多毛だから爆発しそう!?」などの不安から、パーマチャレンジを阻めてしまうことも。

そこで今回は、パーマ薬剤の開発にも携わるヘアサロン「MAGNOLiA Aoyama」の人気スタイリストに大人パーマに関する素朴な疑問についてお伺いします。「関心はあるけどちょっぴり不安」は解消されるのでしょうか!

【失敗しない大人パーマの秘密】空気感をつくるコツは?白髪染めとの併用は?_img0
 

Q.定期的に白髪染めをしています。パーマをかけても大丈夫?


A.少々の工夫があればもちろん大丈夫です


多くの40代はちらほらと白髪が気になり、いつのまにか白髪染めが必須になってくるころ。髪への負担を考えると、カラーリングとパーマの併用は髪が傷みそうな気がしますが……。

「白髪染めをしていても、パーマをかけることはもちろん可能ですよ。ただし、同時施術はおすすめしません。というのも、髪本来の性質は弱酸性ですが、パーマや白髪染めの薬剤を使うと、髪は一時的にアルカリ性に傾いてしまいます。この状態でW施術をするとダメージが加速してしまうんです。どちらかの施術を受けたら一旦、髪を弱酸性に戻すことが重要。パーマと白髪染めの間は、最低1日、髪質によっては二日ほどあけるといいでしょう」(MAGNOLiAデザイナー・CHINATSUさん)

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Q.おしゃれパーマにしてみたいけど、逆に老けてしまわないか不安です……。


A.昔のイメージに引きずられないで! 今やエアリー感もまとまり感も自由自在です。


「パーマ=老けるのでは? と感じている方は、細かいウェーブヘアや乾燥によってボワッと広がったパーマをイメージしがち。最近のパーマはツヤと適度なボリューム、そしてまとまり感がでるのがスタンダードなんです。シルエットにメリハリをつけつつ、髪のしなやかさはキープできるため、大人髪に快活さや華やかさが生まれて若見え効果がアップしますよ」(CHINATSUさん)

「コンプレックスだけをカバーすることができるのもパーマの強み。トップがペタンとするなら、根元だけ立ち上げる“プリカール”や、ペラっとする前髪だけふんわりアップさせる“Jカール”など、部分パーマを上手に利用してみると、若々しさをサポートしてくれます」(MAGNOLiA 代表・MARBOHさん)


Q.ふんわりパーマを上手にキープするブロー法は?


A.実は毛先のカールにまで影響する根元。根元は立ち上げるようにドライを


「髪にハリ・コシがない方やエイジング毛でペタンとする場合、パーマをかけてしまえばスタイリング時間は半減します。その上で、よりふんわり感を美しく再現するためには、根元の乾かし方が重要になります」とCHINATSUさん。「根元が寝てしまうと、毛先のカール感が半減してしまうので、ドライのときは根元を起こすようにしっかりと水分を飛ばす意識をもちましょう」。

 before 

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根元が潰れると、毛先のカールも中途半端なリッジに……。

 Prosess 

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① スタイリング剤はパーマスタイル用を使用しましょう。これを根元にも吹きかけます。

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② トップの髪を手ぐしでざっくり引き上げたら、左右どちらか一方に引き寄せながら根元を中心に乾かします。

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③ 次に反対方向に寄せながら、根元を中心に乾かします。根元は完全に乾かすことが重要。②と③を繰り返しながら、水分を飛ばしていきましょう。

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④ 毛先側は毛束を指巻きしてカールのリッジを出します。その後、写真のように毛先側を手のひらで包んで内側に温風を送り込むようにドライするとふんわり感がアップ。

 After 

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根元がフワッと立ち上がると、全体の空気感もアップしてフェミニンな雰囲気に。最後にヘアワックスやヘアクリームで束感を出すことで、ツヤやかさのある上品な仕上がりになります。

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Q.多毛や直毛の髪でも憧れのゆるふわパーマは可能?


A.髪質によってテクニックを変えることで解決。心配ならパーマが得意なサロンにお願いを


空気感のあるふんわりとしたパーマはここ数年大人気ですが、髪質を選びそうな印象をもってしまいます。

「直毛の場合、毛質にあった薬剤を使用することが重要です。また、デジタルパーマやエアウェーブといった熱処理型のパーマ法を選ぶことで、一見はかかりにくそうな髪質でもフワッとした質感が生まれます。一方、髪の量が多くて広がりが気になる場合は、カットできちんと毛量調節をすることが前提。つまり、いらない部分をカットで削ってからパーマをかけるのが基本ですから、あまり心配はいらないでしょう」(CHINATSUさん)

「不安な方は、サロン検索ができるサイトから“パーマが得意なサロン”をチェックしてみるのも手。施術方法やデザインなどを確認できますから、目的に合ったサロンを見つけやすいでしょう」(MARBOHさん)


パーマスタイルは、加齢により寂しい印象になった髪や扱いにくくなった髪質にドラマティックな華やかさを与えてくれます。「イメチェンしたい!」「女っぽさを高めたい!」なんて人はこの秋冬、トライしてみては?

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協力SALON/
MAGNOLiA Aoyama
東京都港区南青山4-24-8 アットホームスクエアBF
tel. 03-5774-0170

撮影/古谷利幸
取材・文/小澤佐知子
構成/國見香

 


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