髪の輝きが際立つストレートヘアですが、ダメージが目立ったり、量感が減りだすと、直毛スタイルは寂しく地味な雰囲気になることも……。時代らしさを備えたハイセンスなストレートヘアで、トレンド感のある輝く髪へシフト!

 


シンプルに収まりがちなストレートは
程よくアクセントを利かせて今っぽく


誉め言葉に「艶っぽい」という表現がありますが、肌や髪にツヤ感があると女らしさが高まるだけでなく、自分自身をていねいに扱える“余裕のある女性像”になるものです。とはいえ、年齢を重ねると失われやすくなる軽やかなツヤ感。髪の場合、ヘアデザインや髪色が女性のツヤっぽさに影響してきます。

ツヤっぽさのポイントのひとつに「髪色」があります。アッシュ系のくすみカラーやチラホラ白髪、退色やダメージにより黄ぐすみした髪は、質感が粗く見えやすいため老けた印象を与えがちです。また、ストレートベースのデザインでも、ただ伸びただけの直毛は地味に見え、髪を削ぎすぎたり、うねる髪をむりやりまっすぐに下ろすだけでは、潤いや洗練さが感じられない印象に。

若い頃は普通に綺麗だったツヤ髪ストレートは、年齢を重ねた今、とても難しいヘアになっているのです。

そこで今回は、大人でも髪の輝き感があって、今っぽさのある洗練ストレートをご紹介! 適度な躍動感のあるストレートやトレンドを取り入れたツヤカラー、ストレートだけどボリューム感も計算した進化系ストレートパーマなど、三者三様のリッチなストレートヘアをぜひご覧あれ!
 

光沢感と動きをプラスして、地味見えしないリッチストレート

 

鈴木志穂さん・42歳

髪をかきあげたような無造作感のあるヘアスタイル。表面の髪にツヤをキープすることで、洗練された大人のクールを演出します。「エイジングで細くなった髪質をただストンと下すだけでは、地味見えしやすい世代。ベースはストレートでもレイヤーで動きを出すことで、都会的な華やかさが演出できます」と担当のVANさん。とはいえ表面はあまり削がず、あえて内側メインにレイヤーを入れ、表面のツヤを残しながら空気感のあるフォルムを構成。どんなファッションにも似合うので、オンもオフもかっこよく過ごせそうです。
担当スタイリスト・VANさん(Cocoon 表参道)

Side
トップからサイドの髪は、かきあげるようにリバースに流すと、横顔も埋もれることなくちょうどいいすっきり感が手に入ります。
Back
表面はほとんど段差をつけていないので、えり足側だけ動きが生まれてほどよい丸みを残しています。

 Point 

 

ヘアバームで整えて髪のボリュームとツヤをキープ

ブローで顔まわりをリバースに流したら、手のひらに薄っすらとヘアバームをなじませ、こめかみからかき上げるようにスタイリングをしていきます。動きと同時にツヤ感も協調されるので、髪質そのものも美しい印象に。



ハイライトを忍ばせた遊び心のある大人ボブ

 

興賀田真理央さん・34歳

ボブブームが続く今シーズン。ストレートを直球で楽しむなら、思い切ってパッツンボブにしてみるのも新鮮です。サイドを少しだけ前上がりに切ることで、毛束が頬を優しく包んで小顔感も演出できます。ツヤ重視の黒髪派なら、サイドの内側にセクションカラーと呼ばれるハイライトを入れるのが今どき。モデルはブリーチ×ベージュブロンドのハイライトですが、サーモンピンクやミルクティー色などシアーなカラーも肌映りが良く、大人の顔立ちに生える仕上がりに。
担当スタイリスト・高橋唯子さん(STRAMA)

Side
サイドの髪を耳掛けすると色味の存在がアップ。短めバングからつながる前上がりのラインも遊び心があっておしゃれです。
Back
えり足に近いラインでカットしたショートボブスタイルは、黒髪のツヤ感が際立って清潔感ある印象。毛先を少しだけ外ハネにすれば、モードカジュアルなシルエットに。

 Point 

 

サイドを真っすぐに下せば、黒髪に即、戻れます!

オンタイムなど、なるべく控えめなヘアで過ごしたい日は、表面の髪をまっすぐに下すだけでハイライトが隠れて、たちまち黒髪ヘアにチェンジ可能。セクションカラーは2WAYでデザインが楽しめるので、ビジネスワーカーやママの顔など、いくつもの役割を担う大人女性でも楽しめるデザインです。



上質なツヤとボリューム。欲張りな
オーダーはストカールにお任せを!

 

関根すみれさん・36歳

ストレートヘアがいいけど、ボリューム感もきちんと欲しい人におすすめなのが、あえてパーマで作る“ストカール”スタイル。髪の中間部分などうねる部分はストレートに、立体感が欲しい毛先はワンカールがつくよう計算されたパーマ法なので、細毛やクセ毛、毛量を失った髪でもボリューム感のあるツヤ髪にシフトできます。カラーはキャメルベージュを全体にのせて、より光沢感ある髪質に。
担当スタイリスト・CHINATSUさん(MAGNOLiA Aoyama)

Side
パーマで作るストカールスタイルは、髪の歪みが気にある人にもおすすめ。サイドシルエットもシャープに収まり、また、ワンカールの効果で頬がリフトアップして見えます。
Back
シャイニーに輝くキャメルベージュの髪色は、重く見えやすいボブの後ろ姿に透明感をプラスします。

 Point 

 
 

分け目を大胆につけて優雅な毛流れを強調

分け目は、櫛の先を使ってジグザクにしながら7:3ぐらいのボリューム感にすると、根元の立ち上がりもつきやすく、リッチな印象の毛流れに仕上がります。面も協調されるので、キャメルベージュが持つ光沢感も際立ちます。


髪にツヤ感が出てくると、その内側にある顔の肌も輝いてみえて美人オーラが増してきます。ていねいなインバス&アウトバスによるヘアケアと並行して、あなたにぴったりなシャイニーなヘアデザインを見つけていきましょう。

Salon Data
・Cocoon 表参道
東京都渋谷区神宮前 5-6-5 Path 表参道 A棟 B1
tel. 03-5466-1366

・STRAMA東京都港区南青山4-18-10-B1F
tel. 03-6804-5388

• MAGNOLiA Aoyama東京都港区南青山4-24-8 アットホームスクエアBF
tel. 03-5774-0170


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撮影/古谷利幸
取材・文/小澤佐知子
構成/國見香

 


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