フリーアナウンサー馬場典子が気持ちが伝わる、きっともっと言葉が好きになる“言葉づかい”のヒントをお届けします。
ワインを理解するのに必要だった言葉の「脳内変換」。
といえば、河津さんという気象予報士の方のTwitterが分かりやすいかと思います。
関東で雪→山しか降らない
関東平野部で雪→北関東しか降らない
都内で雪→青梅しか降らない
23区内で雪→練馬で降るかなくらい
都心で雪→寒いだけ
都心で積雪のおそれ→電車遅れるかも
都心でも大雪のおそれ→電車止まるかも
脳内変換よろしく
こんな投稿が話題になりました。
ワインの場合。
例えば、「成熟」と「熟成」。
前後をひっくり返しただけの、似ている言葉なのですが、
「成熟度」はぶどうの出来栄えのこと。
「熟成」は、ワインの状態を言います。
これが、味わいのバランスとなると、
赤の場合、「スマートな」「骨格のしっかりした」「固い」「痩せた、渇いた」「豊満な」「ジューシーな」「力強い」「流れるような」「ふくよかな」などで表現されるのですが、捉え方に個人差のある言葉が多い印象です。
また、「スマート」「骨格」「豊満」といった体型を表すような表現と、「ジューシー」「力強い」「流れる」といったテクスチャーを表すような表現が混在しているので、昨年は、何となくの感覚だけで、掴みきれませんでした。
今年、これらは「酸味・渋み」と「果実味・アルコール・残糖」とのバランスによって、選ぶ言葉が決まる、と教わってからは、頭の中もスッキリ。自分が感じた味わいを脳内変換して、選択肢に落とし込んでいけるようになりました。
昨年落ちた時にはちょっと凹みましたが、万が一、ただのラッキーで受かっていたら、知識と体験(味覚)が結びつくことはなかったと思います。(そもそもそれが出来ていれば、難なく受かっていたわけですが。笑)
言葉選びの難しさとともに、好きな産地の好きなぶどうを1〜2杯飲んでいるだけでは知ることのなかった、ワインの世界の広がりや奥深さを感じることができました。
試験前の現実逃避でこんな話を書いてしまったのですが、前編が公開されるちょうど前日、二次試験のテイスティングに再挑戦しました。
結果発表は、明日。
ドキドキです。
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