「生きがい」を見つけるには?


生きがいを見つけるためには、「得意なこと」「好きなこと」をきちんと知る必要があります。自分のことをよく分かっていない人は意外といますし、未経験のことは、好きか嫌いか、得意か不得意か分からないところがあるので、片っ端から色々なことにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

 

生きがいを探している人は、「生きがいになりそうなものかどうか」を考えてから、チャレンジしようとするところがありますが、そのジャッジ自体が間違っていることもあります。
例えば、陶芸に全く興味がなくても、友達から「一緒に陶芸体験をやらない?」と誘われて、とりあえずやってみたら、すごく楽しめて、しかも意外にもセンスがあることに気づくことだってあるのです。
それでだんだんハマりだして、自分ならではの茶碗を生み出したくなったり、素敵な湯飲みを作って人を喜ばせたいと思ったりして、自然と生きがいになってくることだってあり得るもの。だから、「体験の食わず嫌い」はもったいないのです。

また、「自分の向き、不向き」を知るためには、「1つ1つ丁寧にやること」が重要です。例えば、その陶芸体験にしても、興味がないからといっていい加減にやってしまったら、楽しめず、自分の才能にも気づけないことだってあるでしょう。

そう考えると、新たなチャレンジに限らず、目の前にあることに対しても、1つ1つ丁寧に関わっていくことで、自分自身のことが見えることがあります。
例えば、アルバイトであっても、真剣に仕事と向き合うことで、自分に向いていることや他にやりたいことが見えてくることもあるし、「ランチは何を食べるのか」という些細なことであっても、「ただお腹を満たせればいい」ではなく、お店選びや食事1つ1つにこだわることで、新たな発見が得られることもあります。

人は経験を通して「新たな自分を知る」ことが多いので、色々な経験をしたほうが、より理解できることがあるし、さらに、日頃から自分の心の声をきちんと聞くようにすれば、「自分が人生において求めているもの=生きがい」は見つかりやすくなるところはあるでしょう。

そもそも人は、どうしてこんなに「生きがい」が大事なのでしょうか。それは、人生哲学の話にもなっていきます。次のページで紹介します。