モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。彼女がファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。

 


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鋳物フライパンは、フライパンであってフライパンではない!?

自身のInstagramでも日常のごはんを投稿している、お料理好きなモデルはまじ。今回は、彼女が最近新しく買ったフライパンについて。せっかく買ったものの、うまく使いこなせずにいるとのことで、その悩みをフードプランナーの大皿彩子さんが解消します。

今回のテーマになっている鋳物フライパンの「鋳物」とは高温で溶かした金属(この場合は鉄)を型に流し込み、冷やして固めた製品のこと。鋳物の鉄は蓄熱性が高く、たとえば同じく火にかけても、ステンレスやフッ素コートのフライパンよりも早く熱することができる。
ワンピース¥20900/ジャーナル スタンダード ラックス(ジャーナル スタンダード ラックス 表参道店) エプロン¥5830/フォグ リネン ワーク

はまじ:先日、鋳物のフライパンを買ったんです。お手軽なレシピも本格的な味になりそうだなと思ったんですが、全然うまく使えなくて焦がしてばかりで……。使うたびに重曹で焦げを落としていました。やっと取扱説明書を読んでからは、だいぶ焦がす率は減りましたが、それでもまだ使いこなせているというところまではいっていません。うまく使うコツってありますか?

大皿:一般的にフライパンといったときに想像するフッ素コーティングのものと同じように使ってしまうと失敗の原因に。鋳物のフライパンは、フライパンの形はしていますが、溶岩プレートだと思ってもらうといいと思います。

はまじ:溶岩プレートですか……?

大皿:大皿:はい!普通のフライパンは、火にかけていないとすぐに温度が下がってしまうんですが、鋳物のフライパンの場合、一度しっかり熱したら、その温度がキープされるのがいいとことなんです。高い温度がキープされてフライパン自体が熱源になる、つまり熱い溶岩プレートみたいなものだと思っています。

はまじ:なるほど。だから熱したあとも火にかけ続けるとどんどん温度が上がって焦げてしまうんですね! 温度が下がっちゃうんじゃないかなとどうしても心配になってしまって。じゃあ、ある程度まで熱したら、火を止めてしまうことが焦げつかせず、おいしく仕上げるポイントなんですね。

大皿:大皿:そうですね。もしくは熱したあとは極弱火で。そうするとじっくりと火を入れることができるから、たとえばお肉を柔らかく仕上げたいときにもいいですよね。お肉は急に火を入れると固くなってしまいがちで。以前、豚しゃぶのときにも活用したコツですね!

はまじ:そうでしたね。逆にさっと仕上げたい炒め物、たとえば野菜炒めや焼きそばなどには向かないのでしょうか? 

大皿:使い方次第でおいしく作れると思います。水分をどんどん飛ばしてくれる特徴を活かせばしゃきっとした炒めものが作りやすいですし、蓄熱機能を活かして鉄板焼き屋さんのような焼きそばを作ることもできます。それに鋳物フライパンは、フライパンとしてだけでなく、鍋として使って煮物も作れますし、熱したあとに蓋をしてオーブンのようにも使うことができる、実は本当に使い勝手の調理器具なんですよ。

フライパンでも鍋でも鋳物が1台あれば、万能に活躍!

はまじが最近購入して愛用中の鋳物のフライパンはバーミキュラのもの。

はまじ:そうなんですね。実は一台あれば万能なんだ!

大皿:そうですね。私は鋳物のフライパンは使っていないのですが、同じく鋳物のストウブの鍋でお肉も焼いちゃいます。ついつい、鍋=煮込む、フライパン=焼く、炒めると分けてしまいますが、実は全部ひとつでまかなえちゃうんです。もちろんそれぞれに形状としての使いやすさはありますが、おいしく料理をするうえでポイントは、どう火を入れるかなんですよね。

はまじ:本当ですね~。勉強になりました。ちなみに鋳物のフライパンがあるなら、絶対に作ったほうがいい料理ってありますか?

大皿:大皿:とくに厚みのあるお肉は、ゆっくり火が通って本当においしく焼けますし、パンケーキもフライパン全体が均一な温度なので、キレイにふくらみやすくおすすめですよ。ぜひいろいろ試してみて下さいね。


夫婦で鋳物のフライパンの使い方を練習中。コツをつかみ、どんどん使いこなせるようになってきているそう。他にもハンバーグなどを作っているとのこと。

今回アドバイスをいただいたのは……
フードプランナー 大皿彩子さん

食にまつわる企画会社「さいころ食堂」代表。企業パートナーとともに、飲食店プロデュース、食に関わる空間づくり、イベント企画・運営、レシピ開発などを行う。ヴィーガンカフェ「Alaska zwei(アラスカ ツヴァイ)」、ヴィーガンベーカリー「Universal Bakes and Cafe(ユニバーサルベイクスアンドカフェ)」を経営している。Instagram:saikolo

【お問い合わせ先】
ジャーナル スタンダード ラックス 表参道店 tel. 03-6418-0900
フォグ リネン ワーク tel. 03-5432-5610

撮影/片岡祥
ヘア&メイク/横谷百栄(Fix-up)
スタイリスト/亀甲有希
構成・文/幸山梨奈


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