2021年の音楽シーンは、ボーイズグループの勢いがすごかった! とくに、INI・BE:FIRST・なにわ男子がデビューした11月は、大きな盛り上がりを見せていましたね。注目の3組が同月デビューだなんて……こんなことがあっていいのか!? と思いながら、お祭り騒ぎを楽しみました。
男性グループ黄金期が到来! 鍵を握るのは11月デビューの3組
まず注目したいのが、11月3日にデビューしたINIとBE:FIRSTです。INIは、オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』(以下、『日プ2』)から生まれた11人グループ。『日プ2』は、2019年に社会現象を巻き起こした『PRODUCE 101 JAPAN』(以下、『日プ』)の第二弾ということもあり、配信前から大きな注目を集めていました。
同じくBE:FIRSTも、オーディション番組から誕生したグループ。SKY-HYが1億円を投資したオーディション『THE FIRST』の選考過程は、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)でも放送され、NiziUが生まれた『Nizi Project』のように、幅広い世代からの知名度を獲得しました。
この2組、デビューまでの過程は一致していますが、グループのカラーは180度異なります。たとえば、INIは“次男”感が強い。一足先にデビューしたお兄ちゃん(JO1)の背中を追いかけつつ、自由奔放に育っているような。ただ、衣装のコンセプトは逆なんですよね。JO1が制服を着崩しているのに対し、INIは綺麗めに着こなしている。そのイメージから、“公立のJO1、私立のINI” “ごくせんのJO1、花男のINI”とたとえられることも多いですが、実は中身は逆なのかも……?
その一方、BE:FIRSTは、親(SKY-HI)の期待を一身に背負って奮闘する第一子のイメージ。SKY-HYにとっても、『THE FIRST』は、初めて主催するオーディションでした。彼自身も参加者と一緒に合宿所で生活を送り、手探りで可能性を探していく。選考の様子も、サバイバル要素が強い『日プ2』とは異なります。国民プロデューサー(=ファン)の投票でデビューメンバーが決定する『日プ2』は、参加型のオーディション番組。対して『THE FIREST』は、ドキュメンタリー映画を観ているような感覚に陥ります。
同日デビューのため、“ライバル”と謳われることが多いINIとBE:FIRST。そんな2組が、全くちがう魅力を持っているのは、強い。どちらが良いということではなく、それぞれの形で音楽シーンを盛り上げていってくれるはずです。
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