『あさきゆめみし』『はいからさんが通る』...少女マンガ界のレジェンドが描く、文明開花を力強く生きる少女たち『ヨコハマ物語』

1966年のデビュー以来『はいからさんが通る』『あさきゆめみし』など不朽の名作を数多く描かれてきた少女マンガ界のレジェンド、大和和紀さん。みなさんも少女時代に『はいからさんが通る』のおてんばな紅緒と忍少尉の恋に胸ときめかせたり、『あさきゆめみし』の麗しき源氏物語の世界に没頭した方もいらっしゃるのではないでしょうか（『あさきゆめみし』は古文の勉強にもなる！　と話題でしたよね）。

『あさきゆめみし 新装版（１）』（KC Kiss）

 

ほかにも、明治時代を舞台に２人の少女の友情を描いた『ヨコハマ物語』、百年に一人の芸妓となる祇園の少女の恋を描いた『紅匂う』、 巫女・歌人そしてひとりの女性として生きた額田女王を描いた歴史マンガ『天の果て地の限り』など、名だたる名作の数々を生み出しています。

明るく前向きに生きる女性を描いた作品の多い大和作品。
時代の荒波に揉まれながらも「自分で前を向いて決断し、行動する」主人公たちの姿には、いまなお力づけられます。

そんな大和和紀さんのデビュー55周年を記念した特別企画がマンガアプリ「Palcy（パルシィ）」で開催中！『はいからさんが通る』のトリビュート別冊や、人気漫画家たちが共作した『あさきゆめみし』トリビュート漫画なども再掲載！　歴代作品のイラストギャラリーも見られます。

本日は、大和和紀さんの名作のなかから『ヨコハマ物語』をご紹介します。

『ヨコハマ物語（１）』(デザートコミックス)

舞台は文明開花真っ只中のハイカラな街・横浜。

 

大貿易商のお嬢様・万里子と、そこへ奉公にやってきた身寄りのない娘・卯野。同い年の二人はたちまち大の仲良しになります。

横浜きっての大貿易商の家に生まれ、母を早くに亡くして心を閉ざす万里子と、両親と死別し郷里から都会に奉公にやってきた卯野。境遇や性格の異なるふたりながら、互いを支え合い未来を切り開いていく姿が全４巻で描かれています。

まだ女性が教育を受けることするらままならなかった時代、自らの意志で学校に通いたいと希望する二人。少女らしい初恋や友情を通して、二人は時代の荒波に負けず、美しくもたくましい女性に成長していきます。

開国後に海外との貿易が盛んになり、異国の文化が花開いた横浜の街が舞台となる『ヨコハマ物語』。当時の山の手のハイカラな雰囲気や情景もたっぷりと描かれています。どうぞお楽しみに。

【漫画】『ヨコハマ物語』第１＆２話を試し読み！
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