やっぱり「オープンに話合える環境って大事」ですね!

 

そう若い世代を心配する岡崎さんは、11歳の娘を持つ母親でもあります。女性ゆえの身体との向き合い方については、どのような伝え方をしているのでしょう?

「ちょうど月経が始まる世代でもあるので、学校でいろいろ教わっているようです。私も娘から『どうなの?』と聞かれたので、隠さず『こうだよ』といろいろ話をしました。あとは、男の子たちへの対応も大事だと思っていて。同級生にはもう月経が始まっている子もいるんですけど、そうすると男の子たちがからかってきたりするみたいで。『そういうとき、ちゃんと理解するよう伝えないとね』と言ったんですけど、娘は『キックしてやった』と言ってました。まあ、友だち思いということで……(笑)」
 

ストレッチとスクワットで更年期のプレケアを!


そんなふうに、常に後輩やこれからの世代の身体とメンタルをフォローしてきた岡崎さん。当の自分自身については、現役時代の経験をどのように生かし、どのようなケアをおこなっているのでしょう?

身体を温めることの日課としてランニングと足裏伸ばしは日課だという岡崎さん。

「昨年50歳になりましたし、更年期も気になりますよね。まだ始まってはいないんですけど、親戚には『汗がひどくて』という人もいます。やっぱり症状は軽いほうが嬉しいと思うので、できるだけ体を動かすようには心がけていますね。今日も午前中に走ってきたんですけど、できるだけ筋肉を動かして血流を巡らせるよう心掛けているんです。こういうのって血の巡りが影響するところもあるんじゃないかな、と思って、ストレッチやマッサージをしたり、温泉にもよく行っています。ジムも週に3日ぐらい、娘が学校に行っている間に行ったり。人間ドックも毎年受けていますよ。
あとは、症状がひどくなるのって気持ちも関係しているかな、と思って。以前、フルマラソンの大会に参加したとき、私よりだいぶ年上のおばちゃんに、『頑張って~』と笑顔で言われながらピューッと抜かれて(笑)。元気でいいなぁと思ったんですよね。だから私も運動でストレス発散して、持前の明るさで乗り切りたいなと思っているんです」


まずは試して、自分の身体の反応を聞くようにしています


現役時代の経験を活かして、今もしっかり自分の身体と心のケアに取り組んでいる岡崎さん。こんなふうにしっかり知識と情報を得て、自分でベストなケアを探り実践することの重要性に気づかれたのはいつ頃だったのでしょうか。何かきっかけのようなものがあったのでしょうか?

「私が初めて出場したオリンピックがリレハンメル大会だったのですが、そのときノルウェーの選手が3冠を達成して。でも彼は医学部生で、その後復学して医者になったんです。そのことを知ったとき、自分の身体って『このアプローチが効く』などと検証できる存在だな、と気づいて。実際私も、いろいろなサプリメントをいただくことが多いので、飲んで効果を試したりしています。そのあたりから、自然とどういったことをするとベストか、と探る癖がついたみたいです。
以前、栄養士の友人と一緒にスーパーに買い物に行ったときも、『意外とバランス良く食材を買っている』と褒められました。ヘルニアの手術をしたとき、彼女は『内側から身体を作り直そう』と言って、まずは私が普段どんなものを食べているのかチェックするため、一緒にスーパーに行ったんですよ。身体の内側からアプローチする、という考えは当時は浸透していなかったのですごく新鮮だったんですけど、私はもともと甘いものやジャンクなものには興味がなくて、ちゃんと果物や野菜やタンパク質類を多く摂れる食材を中心に選んでいたんです。無意識に栄養バランスも考える癖がついていたようで、おかげで体重の変動もほとんどなかったんですよね。ただ、一度急激に痩せたことがあって。そのときだけは『ヤバイ!』と思ってフライドポテトを山盛り食べたら、一瞬で戻ったという笑い話もありました(笑)」

今は、とくに大きく悩まされている不調はない、という岡崎さん。ただ、自慢の筋肉を維持していくことが最大の課題だと言います。

ヘルニアをやっているせいで、足腰の筋肉を維持していないと痛くなる、というのもあります。ただやはり衰えはあるので、今は、無理のない範囲でスクワットなどをおこなったり、鍛えるだけでなくマッサージやストレッチで筋肉をほぐしたりしていますね。
若い頃はすぐにリカバリーできたので、そういったマッサージなどのケアを怠っていたんです。だから30歳ぐらいで身体が悲鳴を上げて、手術する羽目になってしまったんですけど。もっと気を付けておけば良かったなあとは思いますけど、でもここでしっかり身体について考える機会をもらったから、復活して5回もオリンピックに出場することができたし、42歳まで現役を続けることもできた。結果的には良かったのかな、とも思います。あとは、暗い話はあまり好きじゃないので、できるだけそういう環境からは離れるようにしています。負の感情って拾ってしまうと思うので。食事も笑いながら食べたほうが栄養の吸収が良くなる、という説もありますし、やっぱりスマイルは大事だと思うんですよ。私の実感や経験が女性たちの役に立てるよう、これからも活動を続けていきたいですね」

mi-mollet「ココロとカラダ学」

皆さんは「かかりつけ婦人科医」を持っていますか?

mi-mollet編集長 川良咲子

40代以降の女性は社会での責任が増していくと同時に、ココロとカラダは女性ホルモンの影響を大きく受けてゆらぎはじめます。私自身、近所の婦人科に通うことで何度も助けられ、知識も自然と増えていきました。

そして、mi-molletは発足当時から「女性たちをもっと楽にしたい」という思いで、コンテンツ制作や事業を展開してきました。その思いと志を同じく持っていることを知り、共感したのが、女性のヘルスケアパートナーとしての活動を行っていらっしゃる大塚製薬の「女性の健康推進プロジェクト」

大塚製薬は、ライフステージを考慮した女性のココロとカラダの変化に働きかける成分、エクオールやγ−トコフェロール、γ−トコトリエノールの研究と製品開発を通じて女性の健康を応援しておられます。

加えて、かかりつけ婦人科医を持つこと、婦人科検診を受診することが、正しい情報の入手と行動に繋がると考え、一般的なセルフケアに加え、医療機関を上手に利用することも「セルフケア」であるという新しい考え方を広く人々に伝えています。女性一個人だけではなく、周囲の人々や社会全体が「女性の健康」の知識と理解を持ち、「女性の健康」へ取り組む世の中を作るため、社会貢献を続けていらっしゃいます。

私たち女性を本当の意味で健康に導き、美しさと幸せをもたらす大塚製薬の「女性の健康推進プロジェクト」のような活動に注目すれば、ゆらぐココロやカラダともっとうまく付き合っていける毎日が訪れるのではないでしょうか。

この連載では、様々な分野で活躍している女性たちに、健康を意識し始めたきっかけや、毎日を快適に過ごすために、どんなケアに取り組んでいるのかをお聞きし、紹介していきます。皆さまがご自身への知識を深め、行動を起こすきっかけになれば幸いです。

大塚製薬「女性の健康推進プロジェクト」公式サイトはこちら>>


動画でわかる♪ 女性ホルモンについてもっと詳しく! by「大塚製薬 女性の健康推進プロジェクト」>>

 


提供/大塚製薬(株)


撮影/神戸健太郎
スタイリング/池田直美
ヘアメイク/レイナ
文/山本奈緒子
構成/藤本容子