更年期とそれ以降を快適に過ごすには、自分の心のバリアを取り除くことが必要


そうやってかかりつけ医に相談していると、快適に過ごすための様々な最新情報が入ってくることも利点だ、と小島さんは言います。

「私はある時期、ぼうこう炎を繰り返していたんです。それで、かかりつけ婦人科医に相談したところ、『更年期にぼうこう炎を繰り返す人は多い』と同じクリニックの泌尿器科の女性の医師を紹介してくれました。最近では、“ウロギネコロジー”といって、泌尿器科と婦人科の連携が重視されています。膀胱や直腸などの排泄器官と子宮周り、さらには骨盤底筋の専門医が連携して患者を診る、という取り組みです。これまでは泌尿器や直腸などの不調は、それぞれの科を訪ねる必要がありました。それがワンストップですむ。検索すると、ウロギネ外来を設けている病院もあります

“自分の身体を知る”ために大切な「第一歩」は、“自分の身体に対する意識”を変えていくことだと小島さんは感じているそう。

更年期以降も快適に過ごすには、まずは自分の心のバリアを取り除くことが必要だと思うんです。『なぜ私はこんなにも生殖器や更年期の話をするのを恥ずかしいと思うのか?』。知らぬ間に古い慣習に縛られているのかもしれません。自分の大事な体だと思えば、誰かに相談したり気軽に先生に診てもらうのもアリなのかな、と思えるようになるんじゃないでしょうか。2人の息子たちにも、私の事例を入り口に、日常的に女性の心と身体のことを率直に話しています。リスペクトが大事だと知ってほしいからです。周囲の影響を受けて女性の身体に関して差別的な発言をしたときは、速攻で”今の、ちょっと待った!”と指摘します。身体の仕組みに関する知識だけでなく、ジェンダー平等に関する知識は本当に大事ですよね。今では、私が彼らに注意されることもあります」

2019年ペアレンティングアワードで受賞。オーストラリアと日本を行き来しながら子育てをするなど、常に新しいファミリー像、女性として新しい生き方を模索する背中に、私たちはその都度、刺激を受けています。「自分で決めていいんだ、と女性たちに感じてもらえたら」と小島さん。 写真:アフロ


そんなふうに“自分の身体に対する意識”は変わっていくものだし、どう変わってもいい、とも感じているそうです。

「美容に関しても、自分のことは自分で決めていいと思うんです。年齢を重ねると、顔のシワが気になってくる人は多いと思います。私は笑うと目元にかなりシワが出る肌質で。でも今は優秀な画像編集ソフトがありますよね(笑)。普段から、皮膚科のかかりつけ医でレーザーで定期的に肌のメンテナンスをしているので、医師は『どうしてもシワが気になるようになったらボトックスやヒアルロン酸を注射する方法もありますよ』と言ってくれてます。針を刺すのが怖いのでまだ試していませんが、友人には打っている人もいるので、身近に感じています。シワが目立たない方が気楽に過ごせるなら、その方がいいですよね。

同時に、別にシワは悪いものじゃない、私が子どもたちと一緒にたくさん笑ってきた歴史だ、と思ってもいます。シワのある笑顔も結構気に入っているんです。シワを消すのでもいいし、消さないのでもいい。注射を打つかもしれないし、打たないかもしれない。年齢を重ねるにつれ、『何事も、人がどう見るかではなく、自分が心地よくあるためにどうするかを決めていいんだ』と思うようになりました。

メイクだって、つい最近まで『女性がノーメイクで人前に出るのは無礼』という価値観がありましたよね。ちなみに私は若い頃から、出演の仕事以外ではノーメイクのことが多いです。今はマスクやオンライン化のおかげもあって、メイクをとやかく言われる機会も減ったのでは。メイクが大好きな人もいるし、しない方が気楽な人もいます。どっちもありの世の中になるといいなあと思います。自分のことを自分で決めていいのと同時に、他人の選択も尊重したいですね。だから、もしある日テレビの私の顔からシワが消えていたら、『あ、注射したんだな。それもありだよね』と思ってください(笑)」
 

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応募締め切り:2022年6月20日(月)23:59まで
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mi-mollet「ココロとカラダ学」

皆さんは「かかりつけ婦人科医」を持っていますか?

mi-mollet編集長 川良咲子

40代以降の女性は社会での責任が増していくと同時に、ココロとカラダは女性ホルモンの影響を大きく受けてゆらぎはじめます。私自身、近所の婦人科に通うことで何度も助けられ、知識も自然と増えていきました。

そして、mi-molletは発足当時から「女性たちをもっと楽にしたい」という思いで、コンテンツ制作や事業を展開してきました。その思いと志を同じく持っていることを知り、共感したのが、女性のヘルスケアパートナーとしての活動を行っていらっしゃる大塚製薬の「女性の健康推進プロジェクト」

大塚製薬は、ライフステージを考慮した女性のココロとカラダの変化に働きかける成分、エクオールやγ−トコフェロール、γ−トコトリエノールの研究と製品開発を通じて女性の健康を応援しておられます。

加えて、かかりつけ婦人科医を持つこと、婦人科検診を受診することが、正しい情報の入手と行動に繋がると考え、一般的なセルフケアに加え、医療機関を上手に利用することも「セルフケア」であるという新しい考え方を広く人々に伝えています。女性一個人だけではなく、周囲の人々や社会全体が「女性の健康」の知識と理解を持ち、「女性の健康」へ取り組む世の中を作るため、社会貢献を続けていらっしゃいます。

私たち女性を本当の意味で健康に導き、美しさと幸せをもたらす大塚製薬の「女性の健康推進プロジェクト」のような活動に注目すれば、ゆらぐココロやカラダともっとうまく付き合っていける毎日が訪れるのではないでしょうか。

この連載では、様々な分野で活躍している女性たちに、健康を意識し始めたきっかけや、毎日を快適に過ごすために、どんなケアに取り組んでいるのかをお聞きし、紹介していきます。皆さまがご自身への知識を深め、行動を起こすきっかけになれば幸いです。

大塚製薬「女性の健康推進プロジェクト」公式サイトはこちら>>


動画でわかる♪ 女性ホルモンについてもっと詳しく! by「大塚製薬 女性の健康推進プロジェクト」>> 

 


小島さん着用:シャツ¥88000、スカート¥157300/ファビアナフィリッピ(アオイ)
ピアス¥50600、パールキャッチ¥9900、イヤカフ¥44000/プライマル

衣装協力/
アオイ  https://aoi-net.jp
プライマル  support@prmal.com


提供/大塚製薬(株)
 


撮影/神戸健太郎
ヘアメイク/中台朱美
スタイリスト/天水沙織
原稿/山本奈緒子
構成/藤本容子