目に見えない月のパワーを豊かさにつなげていく。「スピリチュアルや占いに興味がまったくなかった」文筆家・小川奈緒さんは、一体なにに魅力を感じ、人生に取り入れることを決め、そのチカラを生かしているのでしょうか。

「お金の感覚」「モノの持ち方」「人生の優先順位」。40代の終わりになって刷新されていく価値観を丁寧につづったエッセイが注目を集める小川さん。「新月・満月」のチカラに出会ったことも、ご自身の中で大きな変化だそう。

月2回、新月と満月の日に、今かなえたい目標を「パワーウィッシュノート」に書き込むという新しい習慣が、2021年秋からはじまりました。

 


ノートに書いた願いがかなう、その確率の高さとスピードの速さに、正直びっくりしています。
実感としては、「書いたことが、どんどんかなっていく」といっていいくらい。もちろん、まだかなっていないこともあるけれど、それらも「いずれかなう」という予感があるのです。

のっけから告白してしまうと、これまでの人生、わたしは占いにも願掛けにも興味の薄いタイプとして生きてきました。

スピリチュアル系と分類される本にすすんで手を伸ばしたこともなく、友人からのパワースポット巡礼の誘いに応じたこともない。だから、わたしがパワーウィッシュをはじめたと話すと、たいてい驚かれます。でも、この習慣は本当にいい。みんなにも勧めたい。そう思う理由を、これから伝えていきたいと思います。
 
わたしがKeikoさんと月星座のことを知ったきっかけは、『「運のつまり」を取れば、幸運はあたりまえにやってくる!  Keiko的 月の浄化術』という本でした。
自分のエッセイを公開しているnoteというメディアで、「この本に沿って家のそうじをしたら運気が上がった」という記事を偶然読み、家のそうじ法としての好奇心から、すぐに本を手に入れて読んでみたのです。
 
月が牡羊座にある日は玄関をきれいに。牡牛座にある日はバスルームを。双子座にある日はデスク周り。蟹座の日はキッチン……と、家を12か所に分け、1ヶ月かけてすみずみまできれいにしていく。

 

とりわけ玄関と寝室とトイレを清潔に保つようにというポイントは、わたしが日ごろから心がけている風水とリンクすることもあり、しかも普段のそうじでは素通りしがちな押入れやガレージといった部分にまで意識を向けさせてもらえるのもよくて、「これはスピリチュアル本というより、わたしにとっては家事本だわ」と深くうなずいたのをおぼえています。
 
本の巻末の月星座カレンダーに沿って2周(2ヶ月)そうじしたころには、家じゅうがピカピカになり、もちろん気分もすっきり。おまけに、自分や家族にとってラッキーな出来事がトン、トン、トン、と続けて起こったものだから、「もしかして月星座そうじのおかげ?」と本格的に興味がわいたのでした。

 
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