「缶詰養生」なら料理が面倒でもOK!すぐできて元気になれる超簡単レシピ5_img0
 

近年、健康意識の高まりとともに、毎日の生活の中でできる「養生」の人気が高まっています。中でも最近、Twitterで話題になって注目が集まったのが、缶詰を取り入れるだけでできる「缶詰養生」。そこで、この情報を発信している漢方アドバイザーのなおみん先生こと久保奈穂実先生に、簡単にできる缶詰養生の方法を教えていただきました。

 


教えてくださったのは
漢方アドバイザー、国際中医薬膳管理師
久保奈穂実先生

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女子美術大学造形科卒業。芸能・音楽活動を行い、ハードな生活で身体のバランスを崩す。漢方薬に助けられた経験から興味を持ち、イスクラ中医薬研修塾にて中医学を学ぶ。現在、成城漢方たまりにて漢方相談を行う。Twitter なおみん☺︎健康と美容の中医学@naominkuboで、手軽にできる養生法を発信。
 

添加物なし。開けたらすぐ食べられる。缶詰って実はすごい


缶詰養生の情報を発信している久保先生。そもそも缶詰に着目した理由とは?

「まず養生とは、食事や生活習慣を整えることで体の不調を防ぎ、健康を維持することです。たとえば、自分の体質や体調に合った食べ物を取り入れることも養生のひとつ。そういうと難しく思えるかもしれませんが、実は、缶詰でも養生はできるんです。
私自身、もともと疲れやすくて、夕食を作るのがしんどく感じることが多いのですが、そこで、いかに手抜きをして体にいいもの摂るかを考えてみたところ、思いついたのが缶詰養生でした。
缶詰は、中身を真空の状態で加熱殺菌して密封するので、保存料などの添加物が使われていなくて、栄養もほぼそのまま残っているので実はヘルシーな食品。缶を開けるだけですぐ食べることができるのも何より魅力ですし、しかも長期保存できるから常備しておくととても便利なんです」

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缶詰の食材には、ひとつひとつ性質があるので、覚えておいて自分の不調に合わせて選び分けて。 写真/shutterstock
 


缶詰養生は、自分の体質や体調に合った缶詰を取り入れるだけ


では、缶詰養生のやり方とは?

「漢方では、ひとつひとつの食品に、たとえば、体を温めたり、胃腸の働きを整えたりなどというように、決まった性質があるとされているので、自分の体質や体調に合った性質の食品の缶詰を摂るだけでOK。
さらに詳しく言うと、漢方では、体を“気(き)・血(けつ)・水(すい)”という3つの要素がバランスよく巡っていることを“健康”ととらえ、3つのうちのどこかひとつでも流れが悪くなると不調が現れるとされています。そこで血の巡りが悪いときには、血の巡りをよくする食材の缶詰を摂るというような方法で、バランスを整えて、不調の改善につなげるのです。

缶詰養生は、味噌汁やスープ、鍋に缶詰を加えたり、豆腐に缶詰をのっけたりというような方法で簡単にできます。​職場に、ごはんだけ持って行って缶詰をおかずにしたりなども。ジャンクなものを食べるよりずっと体に優しいから、おすすめですよ」


体調ごとに選ぶべき缶詰は?

血流が悪かったら →さば缶
体が冷えていたら →さけ缶
不安感があったら →いわし缶
胃腸が弱っていたら →ほたて缶
乾燥していたら →トマト缶
疲れやすかったら →大豆缶
むくんでいたら →ひじき缶、コーン缶

「たとえば、血流が悪くて生理痛や肩こり、むくみなどがあるときは、血の巡りをよくする性質のあるさばの缶詰が、体の冷えが強かったり、イライラしやすかったりする人は、血と気の巡りをよくするさけの缶詰が、不安感があるなら、精神を安定させるいわしの缶詰がおすすめ。


そのほか、胃腸が弱っているなら胃腸の働きを整えるほたての缶詰、肌が乾燥するならうるおいを与えるトマトの缶詰、疲れやすいなら気を補う大豆の缶詰、むくんでいたら利水作用のあるひじきやコーンの缶詰が効果的です」


おすすめ缶詰は、原材料が食材と塩だけの“水煮”


久保先生が缶詰を選ぶときに気をつけているポイントも伺いました。

「私は缶詰を使って超簡単な料理を作って食べるのがお気に入りなので、さばの水煮缶やトマトの水煮缶、大豆の水煮のように、余計な調味料が入っていない原材料が食材と塩だけの水煮の缶詰を買うことが多いですね。オイルサーディンのようにオイル漬けも料理に使いやすいのでよく買います」

 
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