「きのう何食べた？」「深夜食堂」「孤独のグルメ」など、私たちを誘惑して止まない“飯テロドラマ”のリストに、新たなタイトル「失恋めし」（Amazonプライム・ビデオで1月14日から全10話一挙配信中）が加わりました。
主人公は、漫画家のキミマルミキ。失恋の思い出とそれにまつわる食べ物のエッセイ漫画「失恋めし」を、町（丸々区三角町）のフリーペーパーに連載中。町を歩き回るミキが出会う様々な失恋模様と、彼女が食事をする姿が、毎回の味わいどころ。それと平行して、ミキは花屋で働く青年のことが気になっていき……というお話です。
今回は、ミキを演じる広瀬アリスさんと、青年を演じる井之脇海さんにダブルインタビューを行いました。撮り下ろしの写真の雰囲気の通りの、柔らかくて可愛いらしいやりとりを御覧ください。
「井之脇さんが役のイメージにぴったりすぎて『だよね！』って」（広瀬さん）
ーー第１話と第２話を拝見しました。その限りですと、特に井之脇さんが演じる青年がかなり“不思議くん”でした。
井之脇海（以下、井之脇）：序盤だとそうですよね（笑）。
ーーそれぞれの役をどのようなキャラクターとして演じたのでしょうか？
広瀬アリス（以下、広瀬）：ミキはいろんな人の失恋を探して、おいしいものを食べながら、失恋と向き合っている漫画家です。台本を読んだときはとてもコミカルで面白い子だなと思いつつ、特に前半は、失恋ネタが欲しくて欲しくてたまらないというところで、「つかみどころがなさすぎでしょ（笑）」という印象もありました。後半になるにつれて、どんどんミキのお話になっていくので、ミキの感情の動きに寄り添って演じました。
井之脇：僕が演じる“青年”は、舞台となる町のお花屋さんでバイトをしています。大好きなお花のこととなると、一生懸命になりすぎて周りが見えなくなってしまうこともある、ちょっと不器用な人物です。
広瀬：台本を読んでイメージしていた青年と井之脇さんがぴったりすぎました。初めて撮影でご一緒する日に「わ！ だよね！」みたいな（笑）。
井之脇：（笑）。
広瀬：持っている雰囲気からして、台本に出てくる青年そのものでした。そのおかげで私もお芝居がしやすかったです。
井之脇：僕は広瀬さんがミキさんを演じると知った状態で台本を読んで、「わかるなー」という感じでした。妄想癖のあるちょっとコミカルなお芝居って、すごく難しいと思うんですけど、広瀬さんならとてもかわいらしく演じられるんじゃないかなと勝手に思っていて。現場で広瀬さんのお芝居を見て、その想像は間違いじゃなかったと思いました。トゥーマッチにならずいいバランスで演じられていて、僕もそれに呼応してお芝居できたので、助かりました。
ーーお2人は映画『サイレント・トーキョー』に出演していますが、共演シーンはなかったそうですね。初めて一緒になった現場でのやりとりを教えてください。
広瀬：私、本当に失礼なことを聞いてしまって。「最近おいしいごはん食べました？」くらいの軽さで、「最近失恋しました？」って聞いてしまったんです。
井之脇：そんなことありましたっけ？
広瀬：「いや、ないですね」ってさらっと答えてくれて。家に帰ってからじわじわと、「いくら『失恋めし』だからって、俳優さんになんてことを聞いたんだろう！ ミスった！」と反省しました。
井之脇：イヤな気持ちにならなかったからか、あんまり覚えてないです（笑）。
広瀬：よかったです！
井之脇：僕は人と距離を縮めるのがあまり得意じゃないんですけど、広瀬さんがそんな感じでちょこちょこと話しかけてくださったおかげでリラックスできました。「炊飯器どこの使ってるの？」とか。
広瀬：その頃、炊飯器をいろいろリサーチしてて。（井之脇さんに）無事に買いました！
井之脇：あ、買いました？
広瀬：はい。何がいいかわからなくなっちゃって、結局「おすすめ！」って書いてあるものにしました（笑）。
広瀬アリスさん＆井之脇海さん
花束を手にした可愛すぎる２ショット
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