自分の目的に合った「学び」を理解しておく


一口に「学び」といっても、その種類はさまざまです。新書を1冊読むのももちろん学びですし、2年かけて社会人大学院に通うのも学び。ロールモデルとなる誰かに弟子入りして経験を積ませてもらうことも学びですし、自分で勉強会を開催するのも学びです。

第二の職業人生に向けた学びにはトライアルのフェーズもあれば、深めていくフェーズもあります。また、まったく今の仕事と関係のない分野にチャレンジする場合もあれば、今の仕事にも役立ち、かつ未来にもつながる学びに取り組むこともあるでしょう。ですから、どのような学びがどのフェーズ、どの目的に該当するかを整理して理解しておく必要があります。

 


時間やお金を大きくロスしないための学び戦略


もちろん衝動的な行動が結果に結びつくこともありますが、例えば、いきなり高額な学費をかけて社会人大学院に入学してしまって、適性がなかったと後から気づいた場合、時間やお金を大きくロスしてしまうことになります。

 

「やりたいことではなかったけど、大金をかけて入学したのだから少なくとも修了までは頑張ろう」ということでは本末転倒。もっと簡単な方法で適性の有無はある程度は測れるのですから、まずは手軽なところから学び始めたほうがどう考えても効率的でしょう。要は学びにも戦略が大切だということです。そこで、学びをいくつかの種類に分類し、それぞれの位置づけを表したのが、「50歳からの学び戦略MAP」です。