冬の終盤、スウェットパンツと厚手靴下を求めてユニクロへ | エディター小林文「イイワケ」の多い買い物 | mi-mollet（ミモレ）

人気エディターの小林文さんに、最近のお気に入りアイテムをコーディネートとともに紹介してもらいます。

スウェットパンツ￥1990、靴下（3点セット）￥990／ユニクロ

この秋冬はとにかく“グレーの沼”にどっぷりで。特に、こちらの連載でも紹介したザラのグレーパンツなんて、週5ではいていたほど！　連日お笑いライブへ足を運んだ年末は、長時間座っていてもシワにならないし、きちんとして見えるけれどラクだし……で、大活躍でした。

大のお気に入りのグレーパンツ、まだまだ愛用していく予定ですが（夏はタンクトップやビーチサンダルと合わせるのが楽しみ！）、とはいえ、さすがに他のパンツもはきたくなってきました（笑）。

そんなわけで、ガラッと気分を変えるべく新調したのが、今回紹介する“白のスウェットパンツ”です。

なぜなんでしょうか、私、ときどきやってくるんですよね、スウェットパンツをはきたくなるタイミングが。スウェットパンツって、デニムとはまた違うカジュアル感やリラックス感がある。でも選びや着こなしが案外難しい……。親しみやすそうな顔して一筋縄ではいかない感じ……なんだか無性にそそられます。

“スウェットパンツ”で、いくつものオンラインサイトを検索してみると、ある傾向を発見しました。

「今のスウェットって、裾がリブ状になっていない！」

数年前に私がはいていたスウェットは、裾がシュッと細くリブ状になっていましたが、今季のスウェットパンツは圧倒的に“リブ裾”ものが少ない！その後、SNSで海外スナップ等をチェックするとそこでも同じ傾向が。「今のトレンドは“ゴム裾”なのね！」と知りました。

次に着こなしについても調べると、これまた以前とは違う！　私が“リブ裾”のスウェットをはいていたあの頃は、足元はヒールパンプスで女っぽく♡ が主流でしたが、今の“ゴム裾”には、スニーカーとソックスの合わせが目を引きます。

「スウェット×スニーカー×ソックス！？　私、渋谷系カジュアルとかで育ったわけじゃないし、そんなにカジュアルな掛け算をして大丈夫かしら……」

ひるみながらも、おそるおそるまた海外スナップを見ると、むむ！！　私より大人な40代50代くらいの女性たちが、無理なくめちゃくちゃ素敵に着こなしている……！　その秘訣は、「ボトム以外は特にカジュアルで揃えないこと」だと読み取りました。

ウールのチェスターコートやベーシックなハイゲージニットに、スウェットパンツ×スニーカー×ソックスとか、そんな雰囲気。ダウンコートやパーカを合わせてバリバリカジュアルで統一するでもなく、かといってヒールを合わせてテイストミックスするでもなく。「いつものテンションでいい」と知って、それがとても今の時代に、自分に、合っているな〜と。なんだか気持ちが軽くなりました。

さて。ここからがやっと本題です。いや、ここまでだってしっかり本題なのですが（笑）。私の場合、「〇〇が欲しい！」とアイテムを決めて買い物をするときは、だいたいこんな感じで情報収集に1ヶ月くらいは要しています。

……とまあ、10サイト以上を毎晩毎晩調べて、ようやく「これいいかも！」と見つけたのが、ユニクロでした。

ユニクロのサイトを見て、「いいかも」と思った理由のひとつがサイズ感。

セレクトショップ系のブランドだと、2サイズか多くても3サイズ展開ですが、ユニクロは驚異の7サイズ展開！　スラックスやデニムであれば、多少大きくても裾上げしてサイズ調整することができますが、スウェットの場合は裾の仕様上、無理（できるとしても面倒）。サイズ展開が多い＝サイズの刻み方が繊細なので、ちょうどいいサイズ感に出合えるかも！　そう期待して、ショップへ行きました。

毎晩ネットで探していたくせに、最後はショップへ行く……非効率な気もしますが、これも私なりのこだわりです。スウェットパンツの場合、生地の厚みも気になるから、それはこの目で、体で、確かめたいのです。

はいてみると……

「いい！」

古着にあるようなヘビーなスウェットでもなければ、パジャマのようなペラペラでもない。適度な厚みとソフトな肌触りで、私の目指す「いつもの服に合わせる」のにちょうどいいシンプルな生地感。裏起毛もないので、脚との間に自然と空気を含み、自然に下に落ちる。付かず離れずのシルエットと裾に溜まるサイズ感がよく計算されていて、下半身をすっきり見せてくれます（私はSサイズがぴったり）。試着室で「うんうん。買いだな！」とつぶやきました（笑）。

ソックスもサイトでチェックしていたものを。実はこれも10サイトくらい見比べて、たどりつきました。