大正、昭和、平成、令和……三世代の女性たちが紡ぐ100年のファミリーストーリー『カムカムエヴリバディ』(NHK総合/以下、『カムカム』)。ついに、三代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)編が、本格的にスタートしました。

“カムカム” 三代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)編は、お約束どおりを裏切る展開に?(ネタバレあり)_img0
連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合・[月~土]午前8時 [再]午後0時45分)

戦中を勇ましく歩んだ一代目ヒロイン・安子(上白石萌音)と、母との確執を抱えて生きてきた二代目ヒロイン・るい(深津絵里)。2人に比べると、ひなたの生活はのんびりモードです。本役の川栄李奈さん初登場シーンも、まさかの寝起きという……。母のるいに、「はよ、起きなさい! ご飯冷めるよ!」と布団をはがされても、ウダウダ。時代の変化を顕著に感じた場面でした。

 

安子とるいは、命の危機と隣り合わせの生活を送ってきました。けれど、戦後に生まれたひなたは、家族に愛されてぬくぬくと育っている。安子が生まれてから、ひなたが誕生するまでには、たった40年しか経っていません。生まれる時代が少し変わるだけで、こんなにも変化するのか……と驚かされますよね。

ひなたが生きるのは、自由に将来を選択できる時代です。恋愛だって、結婚だって、自由にできる。だからこそ、ひなたは悩んでいるのかもしれません。恵まれているがゆえに、切実さがないというか。

「できることやったら、ずっとこのままでいてたい。私は高校生で、桃は小学生。お父ちゃんとお母ちゃんと、あの家で暮らしてたい」と言っていた彼女が、自分の足で“ひなたの道”を見つけていく。その様子が、ひなた編では描かれていくのでしょう。

本稿では、ひなた編がどう動いていくのか? を、「恋愛」「仕事」の観点から、予測していきたいと思います。