年齢を重ねるごとに悩みばかりが増える髪。細毛に白髪、広がりにペタンコ……。髪のネガティブな部分のカバーが目的になって、ヘアデザインのかっこよさや素敵さを諦めていませんか? 凄腕ヘアスタイリストがミモレ読者の悩みを解決します。今回は地味みえする直毛スタイルを、パーマで軽さと女性らしさを表現。女優さんのような、ちょうどいい華やかさがうまれました。
【今回のお悩み&希望】
「直毛で硬く、ダメージのある髪。空気感のあるフェミニンなヘアにできますか?」
読者代表 祐成真夢さん・40歳
【髪のお悩みはこちら!】
●直毛で硬く、動きがない
●パサつきがひどくなってきた
●年々、フロントと前髪がペラペラした感じに
【ヘアを担当するのはこの方!】
厚みのあるカット&デジパーで
硬くダメージのある髪質を改善
大人可愛い顔立ちの祐成さんですが、もともと髪に動きがなく、ブローを駆使しないと地味見えしてしまうのが悩みだとか。「アイロンなどを使うと髪が傷みやすくなってきて、毛先がペラペラしてしまいます。以前は毛量も多かったのですが、前髪の厚みも減ってきてスタイリングが難しいです」と祐成さん。
担当するMARBOHさん曰く「毛先が傷んでいるのにレイヤーを入れすぎると毛先がペラッとして寂しい雰囲気になってしまいます。全体に厚みを出すために、毛先のレイヤーはばっさりカットして、ボリュームコントロールをしましょう。また、デジタルパーマでダメージ毛でもきれいにリッジを出して、理想の丸みをつけていきます」と提案。
HOW TO STYLE
ペラペラのレイヤーをカットし、毛先をリセット
まとまりを求めて毛先にレイヤーを入れていた祐成さん。その部分のダメージが目立ち、逆にバサッと見えるので、ハサミを横から入れて直線的に切り落としていきます。
デジタルパーマで
丸みのシルエットを構成
縦に落ちるウェーブやフワフワ系ではなく、あくまでも丸みのあるシルエットだけを形状記憶させるには、デジタルパーマがおすすめ。「ダメージしにくく面がきれいに整うのでツヤ感も出ます。理想的なひし形ベースの丸みが出て、自宅での再現も簡単。大人っぽい品がキープできます」(MARBOHさん)
仕上がりはこちら!
立体感のなかった祐成さんの髪に、内側から空気感を演出。アウトラインは面を残すことで 髪のキメも整った、艶やかな印象に仕上がりました。「パーマの立体感に合わせ、フロントと前髪も厚めにカットし、サイドでうまくつながるようにデザインしました。こうすると頬から上の髪に厚みが出て華やかさが増す上、空気感も操りやすくなるので大人世代の顔を明るく見せる効果があります」 (MARBOHさん)
Side&Back
パサつきがなくなりパーマによって軽さもでたので、横顔&後ろ姿も美人に!
【ここが隠し技!】
内側のカットをひし形に
して、卵型の輪郭を演出
やや面長の祐成さんは、顔まわりの内側をカットして、ひし形シルエットに。「顔まわりの毛量を調整すると耳の横の髪が開きやすく、きれいなひし形が作れます。チークラインが上がって見える上、目鼻立ちをはっきり見せる視覚効果も生まれます」(MARBOHさん)
地味見えしていたストレートヘアに空気感とツヤが生まれ、理想のフェミニンヘアを手にした祐成さん。「今まで、パーマ=ウェーブっぽいイメージでしたが、フォルムだけをチェンジすることができるなんて感動しました。長年の理想が叶って嬉しいです」と笑顔が溢れます。
「最近ではダメージレスの薬剤やパーマ用マシーンがどんどん開発されています。白髪染め世代でも上手に賢くパーマを組み合わせれば、理想のフォルムは手に入ります。ぜひ挑戦してみて下さい」(MARBOHさん)
年齢を重ねるごとにキレイになる! 髪型before→after!
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取材・文/小澤佐知子
構成/國見香
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