女性が「かかりつけ医」を持つなら、産婦人科医がいい理由【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)が、5月27日に発売となりました。新刊から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

女性のかかりつけ医は、
“産婦人科医”がおすすめです

女性が「かかりつけ医」を持つなら、産婦人科医がいい理由【産婦人科医・高尾美穂】_img1
 

体調不良になったらいつもこのお医者さんに診てもらうという「かかりつけ医」をもっている人は、どれくらいいるでしょうか? 

病院が少ない地方に住んでいると、かかりつけ医がいる人は多いかもしれませんが、病院数が多い都市部に住んでいると、症状ごとにあちこちの病院に行くことが多いかもしれませんね。

 


かかりつけ医をもてば、無駄な検査や費用が抑えられる


かかりつけ医は、もっておくほうがいいと思います。
あちこちの病院に行くと同じ検査を重なって受けることになりがちですし、そのたびに初診料が必要で、お金がかかります。
日本の医療費が減らない理由のひとつもそこにあります。
一人の医師に診てもらえば、こういった問題は避けられますし、今までどんな病気をしたかなど、自分の体のことをよくわかってもらえるのもメリットです。
 

女性の人生を通してずっと診てもらえるのが産婦人科医


そして女性がかかりつけ医をもつなら、産婦人科医がおすすめです。
初めての生理を迎えて、生理痛やPMSに悩むようになる時期も、恋愛をして性交渉のことで悩んだり、ピルの服用を考えたりするときも、産婦人科医なら強い味方になってくれます。

そのうちに妊娠を考えるようになったときも、妊娠・出産のときも、産後の悩みを持ったときも、更年期を迎えたときも、閉経後に体が変わっていくときも、産婦人科医はサポートしてくれます。

さらに、自分が産まれたときにお母さんがその産婦人科医にかかっていたなら、産まれてから、ずっと診てもらえるわけです。

こんなふうに一人の人の体を長く診ていける科はほかにはなかなかなく、これは私が産婦人科医になりたいと思った理由でもあります。

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