“ソロ活”といえば、どのような活動を思い浮かべますか?

ひとり焼肉、ひとりカラオケ、ひとり映画……と、このあたりをイメージする人が多いのではないでしょうか。ハードル高めに思われていた焼肉も、最近ではひとり焼肉専門店が登場していたりして。ソロ活に挑みやすい環境が整ってきていますよね。

ただ、なかには抵抗がある人もいると思います。ちなみに、筆者もそのひとり。行けることは行けるのですが、ちょっぴりドキドキしてしまうのですよね。店員に、「“おひとり様”ですか?」と聞かれて恥ずかしくなったり。真横の席に団体客が来られた日には……肩身が狭くなるのなんのって! 自分のことなんて見ていないと分かっていても、気後れしてしまうのが人間の性。

『ソロ活女子のススメ2』(テレビ東京・毎週水曜日 深夜1時〜)

それでも、勇気を出してソロ活に挑んでみたい! という人にオススメしたいのが、4月6日スタートのドラマ『ソロ活女子のススメ2』(テレビ東京)です。筆者自身も、このドラマを観ておひとり様のイメージが、ガラリと変わりました。

 


令和らしい“おひとり様”の描かれ方


本作は、フリーライター・朝井麻由美さんのエッセイ本『ソロ活女子のススメ』をドラマ化したもの。主人公・五月女恵(江口のりこ)が、ひとりの時間を積極的に楽しむための活動=ソロ活に邁進していく物語です。ただ、ひとえにソロ活といっても、恵のソロ活は、私たちの想像を遥かに超えているのですよね。遊園地や動物園、水族館は序の口。貸切リムジンや、ヘリコプタークルーズなどにも、ひとりで挑んでいくのです。こんな高度なソロ活を見たあとには、焼肉なんて余裕じゃん! と無敵な気分に。

シーズン1の放送前、恵は孤高の存在なのだろうとイメージしていました。たとえるなら、2012年放送のドラマ『おひとりさま』(TBS系)で、観月ありささんが演じた秋山里美のような(完璧主義すぎて、人を寄せ付けないオーラを放っていました)。しかし、恵は社交的で明るい性格なのです。それに、職場の人間関係も良好。後輩の遥ちゃん(佐々木春香)とは、軽口を叩き合う仲だし、上司の黒田さん(小林きな子)はソロ活の思い出を優しく聞いてくれる。“他人が苦手で、1人が好き”というタイプではない。

“ひとり行動が好きな主人公=友だちがいない寂しい人”と描かないのが、令和らしいなと思いました。みんなでいるのも、楽しい。ひとりで行動するのも楽しいよね、と多様性を認めてくれる。ソロ活を恥ずかしいと感じる気持ちも否定しないのが、『ソロ活女子のススメ』なのです。

 
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