高い自己肯定感を追い求めるとかえって不安定な状態に

 

自己肯定感は高いにこしたことはないけど、正直、高くなったり低くなったりで、どちらかというと低いことのほうが多いような気がする、そんな私は問題なんだろうか。

そんなふうにぐるぐる考えてしまう人は多いのではないでしょうか。

 


それもそのはず、自己肯定感は自尊感情とも言われ、そもそも不安定な感情に基づくもの。「人との比較」「人から認められるかどうか」、さらには、女性の場合は容姿についてどう感じているかも影響しがちです。ですから、自己肯定感は上がったり下がったり、安定しないほうが普通なのです。

逆に、常に高い自己肯定感を追い求めることは、常にうまくいっている状態を自分に課したり完璧主義に陥りがちで、不健康で不安定な心の状態を作ってしまう恐れさえあるのです。

そこで本当に必要なのが、セルフ・コンパッション(自分へのいたわりの心)。困難にあって自己肯定感が下がるような時もありのままの状態を感じて、「自己肯定感がぐらぐらするのを含めて自分なんだ。だって人間だもの」と受け入れ、時には「ベストを尽くしても、自分ではコントロールできないこともある」と理解することです。