学校では習わない「考えて答えを出す」方法
本書の巻末には、「自分の意見をもつ」ための練習方法がついています。
① レベルをチェックする
世の中で話題になっていることや国の政策など「正解のない問題」について、自分の意見を書いてみます。「賛成」か「反対」かというポジションをとり、なぜそう思うのかについて、100字程度で簡潔にまとめてみましょう。
ポイントは、アナログでもデジタルでもよいので手元にメモやノートを用意すること。意見はぼんやりと意識するだけではなく、きちんと言語化しないと他者には伝わらないのですね。
② ムリにでも意見を言い切る
レベルチェックで意見が言えなかった問題をもう一度読んで、えいやで「賛成」か「反対」かを決めます。これは「リスクをとって意見を表明する」練習です。
③ 自分で自分に突っ込む
最初に自分の意見を明確にし、賛成か反対のポジションが決まったら、次にその意見への反論をできるだけたくさん書き出してみます。そしてその反論にたいして「反論の反論」「反論の反論の反論」までの3段階、考えを進めていきます。
ふたつの異なる立場から何度も考える練習をすることで、思考を深めていくプロセスです。
④ 言語化する
考えに考えたうえで自分の意見が明確になったら、次はそれを言語化してみます。
このとき、たとえばなにがおもしろかったかを言えないとしたら、それは「表現力や言語化スキルが低いから」ではなく「なにがおもしろかったのか、突きつめて考えていないから」かもしれません。
思考を深めるための具体的な練習方法4ステップ、筋トレのように日々継続することで思考の体力がつきそうです。
ひとりで考えてみるのもいいし、家族や友人とそれぞれの意見を交換し、話し合ってみるのもいいですね。
「自分の意見を明確に」して、自分の道に自信を持とう
“オリジナルの人生のキーワードは「自己決定」です。自分で自分の進む道を決めてきたという自覚。親の期待を満たすためでもなく、世間が提示する「成功した人生」のイメージに引きずられることもなく、自分自身がしっかりと考え、選んだ道を歩んできたという自覚。それこそが、自分の生き方への自信を生み出すのです。”
―『自分の意見で生きていこう』より―
本書のよさは、考える力を鍛えるきっかけになることはもとより、自分の意見=意志を持って人生を主体的に決めていくことを後押ししてくれることだと思います。
誰になんと言われようと、自分で自分の人生を認め、肯定できるように。
本書を片手に、自分の意見を持つ力を鍛えてみませんか。
前回記事「学歴や職歴...世間的な“通行手形”がなくても「幸せな成功」を手に入れる方法」はこちら>>
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