10倍感謝すると、不思議なほど嬉しくなり、上機嫌になり、幸せになる!


しかし、10倍の法則を聞いたときに、なんだか目が覚めました。当たり前だけれど、家族への感謝は全然恥ずかしいことではなく、むしろ感謝ができないことの方が、実はひどく恥ずかしいことなのだと。それが自分の心の重しになっていたことにも気づかされたのです。

その日から、いちいち「ありがとう」を言うようになりました。クリアに、明るい声で。ちゃんと心を込めて声に気持ちをのせて。自分にとっては、まさに10倍! だから気づいたのです。声のトーンと表情でも感謝を伝えただけで、自分の周りの空気がパアッと明るくなるのを!

 

最初は気味悪がらがられましたが、気づけば相手も同じようにきちんと口に出してお礼を言うようになっていました。もちろんそれだけでも十分な成果。思いがけない良循環でみるみる関係が良くなっていったのは確かなのです。

でももっと大きな成果を見つけました。自分自身が決定的な幸福感を得たことです。関係が良くなることによる幸福感もさることながら、10倍感謝をすると、不思議なくらいに嬉しくなる。嬉しくて楽しくて、言うならば上機嫌な状態が訪れます。

常に機嫌よく生きたいと思っていたけれどその秘密はまさに感謝にこそあったのです。
突然訪れた目からウロコの発見。ウェルビーイング、すなわち“心の良い状態“から研究されてている幸福学は、なるほどこういうことだったのかと膝を打つ思いでした。