周りからどう見られているか、いつも気になってしまう人へ【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)が、5月27日に発売になりました。新刊から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


人はあなたが思っているほど、 
あなたのことを何とも思っちゃいません

周りからどう見られているか、いつも気になってしまう人へ【産婦人科医・高尾美穂】_img1
 

「人からどう見られているかいつも不安です。どうすればもっと気楽に生きていけるでしょうか」というご相談を以前いただいたことがあります。

こういう悩みを持っている方、今の時代、結構多いように思います。 

こういう方にまず知っておいていただきたいのが、「人は大してあなたのことを見ていませんよ」ということです。  

今日は髪がちゃんと内巻きになっていないなとか、眉毛をいつもより濃く描いちゃったなとか、自分は何かと細かいことを気にするものですが、それを人が気にしているかと言ったら、絶対に気にしていないんですよ。
自分が気にしていることを人が気にしている可能性はものすごく低いと思うんです。

ですからまずは、そのことを頭に置いておきましょう。
それだけでも、人からどう見られているか不安という気持ちが少し減ると思います。  

周りからどう見られているか、いつも気になってしまう人へ【産婦人科医・高尾美穂】_img2
 


自分のいいところを一番よく知っているのは自分だという気持ちを持とう


また、人からどう見られるか不安だと感じるのは、自分がよく思われていないと想像しているからですが、自分のいいところを最もよく知っているのは自分だという気持ちを持っていればいいのです。

自分のいいところは、人から見てそう簡単にわかるもんじゃないと思っておけば、人が自分のことをどう見たとしても、それは自分のほんの一部に過ぎないと思えます。
そんなふうに、自分で自分に満足しているという状況になれば、時間を楽に過ごしていけるのです。 

人の目が気になって仕方がない人は、地面にどっしりと座っていられず、常にフワフワと不安定な状態です。
でも自分のいいところは自分が一番よく知っていると思うようにすると、ドーンと構えていられるようになります。  
人が自分のことをどう思おうが、大したことじゃないと気にしないでいられる。これってすごく楽ですよ。  

 
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