この季節、どんよりした天気の日はどうも頭痛が……。その症状、もしかしたら「気象病」かもしれません。しかし、自分でではコントロールできない天気や気圧。「この頭痛、なすすべなし……!」と諦めていませんか? 気象病研究の第一人者で天気痛ドクターの佐藤純先生に、自分でできる気象病のケア方法を教えていただきました。晴れ乞いでもてるてる坊主でもない、自分の身体を天気の変化から守る方法は、実はとってもカンタンなのです!

〈監修〉佐藤 純 Jun Sato

天気痛ドクター・医学博士。愛知医科大学客員教授。中部大学生命健康科学研究科教授。パスカル・ユニバース(株)CEO。名古屋大学環境医学研究所、名古屋大学教授を経て、愛知医科大学病院で日本初の「気象病外来・天気痛外来」を開設。東京竹橋クリニックでも気象病・天気痛外来医として診療を手掛ける。NHK「ためしてガッテン」「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などテレビでも活躍。株式会社ウェザーニューズと共同開発した「天気痛予報」を2020年にリリースした。『「雨ダルさん」の本』(文響社)、『ビジネスパーソンのための低気圧不調に打ち勝つ12の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。

 


「気象病」を予防したり、痛みを改善するセルフケア方法はありますか?
簡単な耳マッサージや、耳の気圧を調整する耳栓などがあります


最新の研究では、耳の奥にある「内耳」という器官が「気圧の小さな変化をキャッチしている」ことがわかっています。そこで、私は内耳をセルフケアするひとつの方法として「くるくる耳マッサージ」を考案しました。耳周りの血行を促進し、自律神経を整えることで、片頭痛の予防や改善につながります。とても簡単なマッサージなので、ぜひ試してみてください。

●1分できる! くるくる耳マッサージ

①親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、上・下・横にそれぞれ5秒ずつ引っぱる

②耳を軽く横に引っぱりながら、後ろ方向に5回、ゆっくりと回す

 

③耳を包むように折り曲げて、5秒間キープする

 

④手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと回す。これを5回行う

 
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