熱中症の発生場所は4割が住居内!?この夏常備しておきたい手作り経口補水液_img0
 

関東甲信地方は統計開始以来最も早く、東海と九州南部は過去2番目に早い梅雨明けとなり、先週から急激な猛暑に見舞われている日本列島。消防庁の発表によると、2021年5月から9月の熱中症による救急搬送者数は全国47877人で、猛暑と言われた2018年は10万人近くが救急搬送されています。発生場所は例年住居が4割前後と最も高く、年齢別では65歳以上の高齢者が半数を占めています。今回話を伺った優子さんの母親も、熱中症の怖さを身に沁みて感じました。話を聞いてみましょう。

 


熱中症が原因で脳梗塞に!?


車で20分ほどの距離に住む母親は、70代後半と後期高齢者ですが、持病もなく、父亡き後もひとりで元気に暮らしています。月に何度か孫の顔を見せに行きがてら実家に帰っていますが、先日母が大変なことになりまして……。

あの日もいつものように朝一番で実家に帰ると、母がぐったりしていたのです。マンションの部屋は蒸し暑く、意識が朦朧としていたので、これは熱中症に違いないと慌てて病院に駆け込みました。ここ数日、メディアなどでも連日猛暑についての報道がされていたので母のことは気にはなっていましたが、外にさえ出なければ大丈夫だと思っていたのです。ところが熱中症の発生場所は、4割の方が住居だと病院の先生に聞かされて……。

母は昔からエアコンの風が不快だとよく言っていて、聞けばその日もエアコンを付けずに寝たそうです。夜は気温も下がるので、窓さえ開ければどうにかなると思ったようですが、室内の温度ってなかなか下がらないものなんですね。夜中に何度か足がつり、母自身も体の異変を感じていたようですが、それは脱水による症状だったそうです。ただ、母は普段から緑茶をよく飲んでいるので、脱水症状と言われてもピンと来ていない様子で。

先生には、熱中症が悪化すると脳の障害を起こし、言葉が出なくなったり記憶力が低下するといった後遺症が残ったり、血液がドロドロになることで脳梗塞や心筋梗塞も引き起こしかねないと説明されて、怖くなりました。

 
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