スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

 
 

上から見ても、横から見ても、これがコンフォートシューズだなんていまだにこれっぽっちも思えません。
スラリとのびたノーズ部分、華奢に見えるデザイン、今までのコンフォートシューズには考えられなかった要素です。

 

靴作りが進化したのか、時代と共に人々のマインドとテクノロジーが進化したのか……。
とにかく進化の裏側にあるのはデザイナーの“熱い想い“であることを私は知っています。
やはり最後は人の熱量がどんな世界も変える可能性があると思うんです。彼女も腰痛持ちだそうで、偶然にも担当編集さんがギックリ腰に。
そしてつい先日、健康しか取り柄のない私も腰に違和感が……。
そろそろそんなお悩みがでてきてもおかしくない年頃ですよね。
あぁ、老いよ……。
悲しいかな、今日は昨日より老いています。
それは誰にも平等に起こる現象で、止めることはできません(いつかできるのかな!?)
腰も痛くなれば、背中は丸くなり……やめましょう(笑)。
話し出したらキリがない。
もちろん、できる限りの努力をしたいとは思っていますが抗えないものもあります。
だから私的最善の策は、それを前向きに感じられるような“モノ”に出逢おうってこと。
大丈夫、そんな私をサポートしてくれるものはこの世に溢れているんですから!

その中から、我らのフィジカルもメンタルも支えてくれるアイテムを探し出すことがもはや私の使命です!
最初は黒でしょう、ってことでミモレストアではSHISEIのローファーも黒をセレクトしました。

 
 


今までたくさんのスタイリングをしてきましたが、黒の靴とバッグの登場回数は他と比べて群を抜いていると思われます。
多分、黒が基本のキ。
自分のベースとなる黒小物はありますか?
きっとそれがあるとないでは毎日のコーディネートが全然違うはず。
逆に言えばここさえ決まればどうにかなるし、違うアイテムにも挑戦できるってもんです。
だから、基本のキを見直す気持ちも込めて、ミモレストアではセレクトしました。
靴のプロフェッショナルではないので科学的構造のお話はできませんが、本来メンズライクの代名詞だったローファーが、こんなにもエレガントになるなんて! なぜ今までなかったのでしょう。
SHISEIに出会って、これからの足元のミライは明るくなりました(笑)。
ちょっと大袈裟ですけど、そのくらい老いすら楽しめるようなマインドを手に入れられるアイテムだと思うんです。

 

写真・文/福田麻琴
 

 


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