2人が並ぶだけで、思わずため息が出るほど絵になる。だけど、撮影が終わった途端、くだけた様子で笑い合う姿は、まるで仲の良い姉弟のよう。お2人のテンポの良い応酬に、つい心がほっこり温かくなりました。

坂口健太郎さんと杏さん。お2人が6年ぶりの共演を果たす新ドラマ『競争の番人』は、公正取引委員会を舞台にしたエンタメ・ミステリー。自由で公正な市場経済を守るために欠かせないものでありながら、一般には広く知られていない公正取引委員会のお仕事を、同委員会全面協力のもと、リアリティたっぷりに描いていきます。

坂口さんが演じるのは、理屈っぽくひねくれ屋の天才審査官・小勝負勉。杏さんは、実直で感情のままに行動する元刑事の審査官・白熊楓に扮します。

すでに息ぴったりの2人。ドラマ史に残る名バディ誕生の予感です。

 


日々の生活の視点がちょっと変わるドラマです
 

――日本の連ドラとしては初めて公正取引委員会が舞台となります。

坂口 正直、公正取引委員会ってよくわからなかったんですよ。聞いたことはあるけど、何をしているんだろうなというところからのスタートだったんですけど。硬いお話なのかなと思いきや、“ダイロク”(2人が所属する公正取引委員会・第六審査のこと)メンバーと一緒にお芝居をするところとか、実際に演じてみると、思わず笑っちゃうことが多くて。

 面白い場面がすごく多いですよね。

坂口 本番終わりで、つい笑っちゃうんですよ。

 そう。坂口くんがゲラに入っちゃうという事件が3回くらい起きていて(笑)。

坂口 本当申し訳ないと思っているんですけど。

 今、耐えているなっていうのを背中ですごい感じる。

坂口 監督には、僕が笑っちゃうのは、このシーンの面白さがわかっているからですよって一応言い訳をしているんですけど(笑)。

 バランスがよくて、とってもいいメンバーだと思います。

――台本を読んだ感想を教えてください。

坂口 公正取引委員会は、善悪の判断をしなくちゃいけないポジション。ストーリー上、公取から見たときに悪となる存在はいるんだけど、実は談合やカルテルが行われていることによって救われている人もいたりして。その人たちの気持ちもちょっとわかってしまうところがあるなというのは、台本を読んで感じましたね。

 私はこの作品にふれたことで日々の生活の視点がちょっと変わったような気がしています。たとえばスーパーの商品もいろんな競争があってそこに並んでいるのであって、もし競争がなければここにこれだけの商品はないんだと思ったり。私たちの暮らしの身近なところにこんなドラマがあるんだと気づかせてくれる作品ですね。
 

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並んでいるだけで絵になりすぎる……!
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