美しい自然の中でキャンプを楽しむ女子高生とその日常を描き、キャンプブームの火付け役にもなった『ゆるキャン△』がついに映画化。各務原なでしこ役の花守ゆみりさん、志摩リン役の東山奈央さんに作品の見どころをうかがいました。

高校時代、キャンプを通じて友情を深めていったなでしこたち。時を経て、それぞれの場所でそれぞれの道を歩んでいた5人が、あることをきっかけに再会し、なんとキャンプ場を作ることに。キャラクターたちとの久しぶりの再会に感じたこと、また声優として第一線で活躍するお二人が、なでしこたちと同じ“働く女性”として今、思うこととはーー。

 


声を変えなくても、紡ぐ言葉から時の流れは感じてもらえる


ーー今回の映画『ゆるキャン△』では、高校生だった登場人物たちが社会人へと成長しています。久しぶりに再会し、大人になったキャラクターたちにどんな印象を抱きましたか。


花守ゆみりさん(以下、花守) 高校生だった彼女たちが大人になり、ちゃんと働いていることにびっくりする気持ちはあったんですが、とはいえみんな、高校生の頃に日常に散らばっていたものから今の職業を選んでいるんですよね。なでしこはキャンプが大好きで、TVアニメ第1作目『ゆるキャン△』には妄想で「空飛ぶテントを自ら開発し、それに乗って飛んでやってくる」なんて描写もあったくらいなんですが(笑)、そこまででなくても、キャンプギアを販売する、それも人と顔を合わせてできる仕事というのが、彼女らしいなと。

東山奈央さん(以下、東山) リンが出版社勤務なのは納得! という感じでしたね。キャンプが青春になっていく『ゆるキャン△』の物語の中で、リンは一番キャンプに詳しくて、何でもできちゃうソロキャンパーでした。そんなリンがキャンプではなく、本を仕事にする。でも思えば、ソロキャンプの時にも“古代文明の◯◯”みたいな、変な本をいっぱい持ってきてたなって(笑)。本好きで、バイト先も本屋さん。好きなものがたくさんあった子だったんだなと思いました。

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