小学生が発明した、ランドセルを軽くするためのスティックキャリー「さんぽセル」が大きな話題になりました。重いランドセルは子どもの体への負担があまりに大きく、さんぽセルはそれを少しでも軽減しようと考案されました。しかし、これがニュースになると大人たちからの心無い声が殺到。それに対して小学生が反論するという展開になったのです。

 

このニュースで筆者は思い出しました。自分自身も小学生の時、7kgのランドセルを背負い、片道2km以上の道を通学して、肩の痛みに悩まされていたことを……! 当時は学校に教科書を置いて帰る「置き勉」が厳禁でした。時間割に沿って明日の準備をする習慣をつけるため、という理由で、1冊たりとも置いて帰ることは許されませんでした。高校生にもなると、さすがに参考書なども含めすさまじい量になったため、みんな置き勉をしていました。

でも、徒歩での通学距離が一番長かったのは小学生の時。体も小さく、重たいランドセルを背負うことは苦痛でしかありませんでした。確かに、置き勉をして机が重くなれば、掃除で机を運ぶ時は大変だけれど、それならロッカーに教科書を入れればいい。忘れ物をしない習慣をつけさせたいなら、置き勉はむしろ推奨するべきだとも思います。置き勉禁止をする理由は一通り聞きましたが、正直なところ正当な理由がまったく見つかりませんでした。

今は置き勉がOKという学校もあればダメな学校もあるそう。実現している学校があるなら、やはり禁止する理由はないのでは……? と感じます。

これは一つの例ですが、学校生活で理不尽だなと感じたこと、みなさんもありませんでしたか? ブラック校則がたびたび話題になる昨今。校則以外にも、振り返ってみると、あれっておかしかったな……と思うことがいくつもあります。
 

 

先生が「怒鳴ること」「フキハラ」は当たり前?

 

筆者の小学生時代は、なんと担任の先生は生徒を殴っていました。今なら考えられないと思いますが、平手打ちをしたり、髪や耳を引っ張ってひきずる、なんてことも珍しくない光景だったのです。当時は校長先生に言っても、先生が処分を受けることはありませんでした。

暴力を振るうまではなくても、しょっちゅう激昂する先生、みなさんの学校にもいませんでしたか? もちろん、本当に危険な場面や誰かを傷つけても反省しない場合など、時に厳しい指導が必要なシーンもあるかもしれません。しかし筆者の経験上、自分の気分や感情で怒鳴る先生も少なくありませんでした。恐怖や力で押さえつけるための「怒鳴る」という行為は、生徒の心の傷になりかねません。