先生による「フキハラ」も、とても多かった気がします。フキハラとは「不機嫌ハラスメント」を略した造語で、不機嫌な態度で相手を委縮させ、過剰に気を遣う状況にさせること。先生の虫の居所が悪いとすぐに怒鳴り散らすため、生徒たちはみんな顔色を伺っていました。

先生の仕事は激務ですし、人間ですから虫の居所が悪い日だってあるでしょう。しかし、明らかに不機嫌な態度を取られたり、機嫌によって八つ当たりされたりすると生徒はとても疲れますし、学校で過ごすことが辛くなってしまいます。先生と生徒では圧倒的な立場の差があります。感情にまかせて怒鳴ったりすることは、明らかにハラスメントです。

「スクールカースト上位」の生徒は制御不能?

学校生活の“理不尽”は変えられないのか。大人になっても疑問が残る、学校の「?」を辿ってみた_img0
 

さらに、学校生活を振り返っていまだに記憶に強く残っているのが、スクールカーストです。1軍・2軍、カースト上位・下位、陽キャ・陰キャなんて言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。グループで固まったり、派閥ができたりというのはありがちなこと。そしてそのグループ間で序列のようなものができあがっていきます。

 

厄介だったのは「スクールカースト上位のグループの子たちには逆らえない」という空気でした。クラスの決めごとはいつも中心的なグループの子たちが仕切っていて、それ以外の子たちは意見しづらい状況に。生徒会の選挙やミス・ミスターコンテストでは、スクールカースト上位の子ばかりが選ばれる。そんなことが日常でした。