またしても、写真に撮るのが難しいテーマを選んでしまいました……。左だけメイクしています。

原宿駅前にあるコスメの殿堂「アットコスメトーキョー」。先日、表参道に用事のついでに足を踏み入れたら、気がつけば2時間近く経っていました。錚々たるデパコスはもちろん、プチプラ、さらには話題の韓国コスメまで全部見られます。そういえば店内の雰囲気もなんだかソウルの「オリーブヤング」っぽい。ちょっと旅行したみたいな気分になれました。ハイブランドも影響を受けるくらい、今やメイクの流行は韓国からやってきますから、実店舗の少ない韓国コスメを一気にチェックできるのは本当に貴重。今回は「アットコスメトーキョー」で買ったニューアイテムも加えて、「ミュートメイク」あるいは「クアンクメイク」と呼ばれる韓国メイクをご紹介します。

 


締め色のないアイシャドウパレット、流行は2021年から


韓国メイクといえば、濃い赤リップのイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、韓ドラの儚げな美人女優たちを思い出してください。薄〜くニュアンス程度、しかしメイク感は確かにある、あの感じ。あれが、今の韓国最新トレンドです。「ミュート(抑えた)メイク」とか「クアンク(着飾ってるような着飾ってないような、という意味のスラング)メイク」とか呼ばれています。キラキラも締め色もなし、くすみ色の組み合わせだけで顔全体を作る女優メイク。本来はなかなか高度なテクニックだと思うのですが、流行しているだけあって簡単に取り入れられるアイテムがたくさん出ています。共通する特徴は、マット質感であること、過剰な色や締め色が入っていないこと。実は去年くらいから、あらゆる韓国コスメブランドにそれっぽいカラーが装備されています。

Dinto(ディント)は文学の美しさをコンセプトにしているコスメブランド。カラー名にも「ジェイン・オースティン」や「ゼルダ・フィッツジェラルド」など、作家の名が。ナチュラル、繊細、上品なメイクを追求し、過剰なカラーを排除したラインナップです。(右)黒ほど濃すぎない&ブラウンほど明るすぎない色みで、軽く繊細な付け心地のマスカラ。ダンテ ワンバイワンラッシュディファイナー 〈401ウォームブラック〉¥3489、(右中)透ける影色アイライナー。涙袋を描くのにもよしと書いてあるほどの薄づきカラー。 ダンテ ワンバイワンアイディファイナー 〈412インザライト〉 ¥2818、(左中、左)坂口的ナンバーワン推しのふわふわマットな「島崎藤村(韓国語読みはドーソンなのか?)の初恋」リップ。そして、朝鮮三大詩妓のひとり「運楚金芙蓉」(調べました、勉強になりますね……)の名がついたクッションファンデはツヤに頼らない象牙肌を目指す処方。ブラーフィニッシュ運楚クッション 〈902セージウンチョ〉+ブラーフィニッシュリップ&チーク 〈111ラブドーソン〉【限定セット】 ¥8588/ディント
FORENCOS(フォレンコス)のチークとアイシャドウはSNSで見ていて、今回入手したもの。(上)ほぼ肌色、わずかに血色をプラスする色味のパウダーチーク。付属の「桃パフ」でつけると、ブラシのせよりもしっかり色づく気がします。公式には#イエベ とついていますが、いやいや、誰にでも合うと思いますよ。ピュアブラッシャー 〈03チャイ〉 ¥1980、(下)「ミュートメイク」のためにラメ無しが欲しかったので、こちらの色をチョイス。近年増加中の締め色のないアイシャドウ。ベアシャドウパレット 〈01ペール〉 ¥2420/フォレンコス
 
 
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