パリ在住のミモレブロガー大熊洋子さんが、一時帰国中の日本でのファッションについて紹介します。
指折り数えて待ちに待った日本での夏休み。フライト当日は、出発1時間前まで作業に追われ、ほぼ見切り発車状態。今回ばかりはスーツケースの中身に全く自信が無い。
実家に滞在するから身の回りの物は何でもあるし、コンビニに行けば24時間好きな物が手に入る、奇跡のような国ニッポン。
いや、だが、しかし! ファッションはそうはいかない。妥協しての「とりあえず」で即現地調達出来るほど、私にとって単純なものではないから、1ヵ月もの長丁場に何を持って行くのかを、前もってシュミレーションしておく必要があった。
お母さんと一緒に、近所の農家にお野菜を買いに行ったHirokoさん。余りにも暑いのでキャミワンピ一択で。
えー! あなたそんな恰好をしている人、ここいら辺には居ないわよ。どんなに素敵な装いでも、街と調和が取れていなかったらただのヘンな人じゃない。
キャミワンピやレオパード柄はパリジェンヌの定番アイテムの一つで、身につける事に何の疑問も持った事は無かったけれど、この片田舎で、母の目には突飛に映ったのかも知れない。
確かにアド街のキンキンも「街をつくるのは建物じゃない、人なんだ」というような事を言っていた。私だって大好きな生まれ育った場所を、ご近所さん達を、リスペクトして過ごしたいもんね。
むーん、この先1ヵ月間、何を着よう。日本に帰ってきた途端、自分のスタイルに迷いが出てきて、図らずも戸惑った。パリでは常連の洋服達が、果たして日本の地方都市にフィットしてくれるのかどうか、それが問題だ。
次号につづくーー
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