この数年、スキンケアコーナーで必ず目にする美容オイル。特にヘアオイルは、頭皮ケアからスタイリングまで幅広く役立つアイテムとして注目されています。でも、そのオイルの種類は幅広いのが特徴。人によっては「ニオイが気になる」、「ベタベタして浸透していない感じがする⁉」など、使用感に対しネガティブな感情を持つこともあるようです。
とはいえ、ヘアオイルは適切なものをセレクトすれば、頭皮の悩みを解決し、また、髪にも今っぽいツヤや束感を与えてくれる優れたアイテム。

今回は、大人世代が選ぶべき1本と、頭皮環境がグングン上がる裏技的使い方を
シャンプーソムリエのMARBOHさんに伺いました。

 

教えてくれたのは……

MAGNOLiA代表・MARBOHさん
ヘアスタイリストとして活躍する傍ら、エイジング毛を根本から立て直すべくシャンプーソムリエを習得。また、高級ヘアブランド『イーラル』が開発・指導に当たるキュアリストのひとり。修練を積んだ確実なヘッドキュア技術と、頭皮や髪の専門知識を持つスペシャリストとして全国の大人女子の悩みを解決。

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結局オイルってどれが正解? 頭皮と髪に使いやすいキングオブ・オイルとは


アルガン、セサミ、ホホバにココナッツなどなど、今や美容オイルの種類は増えるばかりですが、髪や頭皮に使う『ヘアオイル』もセレクトに迷ってしまいます。髪のエイジング問題が増え出す大人世代にとって、特におすすめのオイルとはなんでしょう?
「ヘアオイルは、ケア効果の高いものがおすすめです。頭皮や髪に悩みが増えてきた方は“油脂ならなんでもいい”という考えは捨てましょう。その上で、ピュアなオイルが安心で効果的といえます。中でもホホバオイルは人の肌に含まれるワックスエステルを約50%含有します。人の皮脂と似た構造ですから肌なじみが抜群によく、水分と皮脂のバランスをきちんとリセットしてくれます。そのため、頭皮と髪の環境がグングンよくなりますよ」とMARBOHさん。

実はこのワックスエステル、加齢と共に減少してしまうのだとか。
「人体のワックスエステルは30代がピークと言われ、その後は減る一方です。頭皮や肌の乾燥原因になるのでホホバオイルで補うのは実に理にかなっています」


オイルで頭皮をクレンジング。
裏技を使えば、長年の毛穴汚れが
簡単に落とせる!

 

ワックスエステルは、頭皮に詰まる皮脂などの汚れをすっきり落とす効果があるそう。

「乾いた髪の頭皮になじませ、マッサージするようにクレンジングします。蓄積された頭皮に詰まる汚れが乳化されて剥がれやすくなるので、その後のシャンプーの効果がグンと高まります。また、アウトバスとしてタオルドライ後に使えば潤い補給と同時に保護膜としての効果も高まります。ドライヤーの熱や紫外線など外的刺激をブロックする効果も期待できますよ」

 
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