長らく続くボブ旋風。街を見渡せば学生から大人女子まで、ボブ、ボブ、ボブ! のオンパレード。そんな“おしゃ見えボブ”を引き立てるのが、ヘアオイル。上手な使い方をプロが伝授します。
ベタつく、すぐ乾く、適量がわからない……
ハードル高そうなヘアオイルを使いこなすには?
“おしゃれな人はみんなボブ”な世の中ですが、イケてる人はスタイリングの見せ方が本当に絶妙! トレンドのヘアオイルを上手に使いこなし、ハーフウエット感で抜け感やモード感をサラリと印象つけています。一方でこのヘアオイル、「朝つけてもすぐに乾いてしまう……」、「どこにどれだけつけるのが正解?」とモヤモヤを抱えやすいのも事実。
一見、難易度が高そうなオイルスタイリングですが、ヘアサロンgricoの原田さんによると「3つのポイントを意識すれば、誰でもすぐに今っぽい質感は手に入ります」と言います。また「大人世代こそ髪にオイルをつけると若々しい質感になれるんです」と、アドバイス。今回は、サラッとトレンド感をまとえるヘアオイルの使い方について伺います。
美容師さんもオイルに夢中です
黒髪ロングレイヤーが素敵な原田さんも、毎日ヘアオイルでスタイリングするそう。 オイルによる絶妙な束感とツヤは、ボブに限らず長い髪にもヘルシーな抜け感を与えていてとても都会的です。
Q.ヘアオイルはブロー前と後、どちらが正解? またどんな製品を選んだらいい?
A.ヘアオイルには2タイプあり、つけるタイミングが違います!
オイルにはアウトバス用、スタイリング用、兼用があり、ボトルの裏に表示されています。アウトバス用は乾かす前につけるのが一般的でテクスチャーは軽いタイプが目立ちますが、スタイリング用は重さを感じるものが多いです。仕上がりに束感やツヤ感を求める場合はスタイリング用や兼用できるタイプをチョイスして、ブローの仕上げに使いましょう。
原田さんも愛用するイチオシのヘアオイルがこちら。アウトバス、スタイリングの両方に使えます。馬油やシアバター、ホホバ油、天然オレンジ油などを配合し、自然の力で髪をスタイリング。潤いや毛束感が長時間キープできるので、つけ直しも不要です。
Q.朝、オイルをつけてもすぐに乾いてしまいます。濡れ感をキープするポイントは?
基本はスタイリング用オイルを使うこと。その上で、適量を理解しましょう。乾きやすいと悩む方の多くは、1プッシュしか使用していないことが多いんです。ボブでも3プッシュぐらい使うとウェット感がきれいに出ますし、キープ力もアップします。また、毛先だけでなく、全体に塗布するのが今っぽいボブに見せるコツです。
また、髪内部の潤いが極端に減っている人は、夜のシャンプー後にアウトバスオイルを塗布し、朝のスタイリング後に専用オイルをつけるのもコツです。この場合、朝・夜兼用で使えるヘアオイルが便利です。
使用する商品によってテクスチャーに差がありますが、ウェットヘアにしたいときは3プッシュほど使用するとよいそう。数回試して、自分の髪質やレングスに合う量を研究して!
Q.ヘアオイルって前髪にもつけるの?
A.大人女子は、むしろ使うほうが正解!
スタイリングとして使用する場合は、全体に使うほうが今っぽくなります。前髪にも少量だけ塗布して、全体の質感をあわせましょう。特に大人世代になると、前髪の端から顔まわりの毛が乾きやすく、疲れてみえることも。前髪スタイリングの際は、左右の端の毛束までオイルをなじませ、潤い感ある束を作ると髪全体が若々しい印象になります。スタイリングの仕上げに指先に残ったオイルだけ前髪になじませると、つけすぎを防ぎます。
前髪アップのボブは、オールバックにするとひと昔前の印象になるのでNG!
モデルのようにセンターパートにブローをしてからオイルをつけてスタイリング。サイドを耳掛けすれば、今どき感ある印象に。
加齢に伴い、顔まわりの毛髪は弱々しくなりやすいため、前髪のぱっくり割れや乾燥も目立ちます。この部分にヘアオイルを少しだけまじませると角が引き締まって若々しい印象にも。
毛先を外ハネにしたロブも素敵。前髪をオイルスタイリングすると重めのロブでも抜け感が出て、一気にトレンド感が上がります。
オイルって難しい……と思っていた人も、たった3つのポイントでオイルスタイリングのハードルはクリアできます。
次回は、正しいヘアオイルのつけ方と順番について、引き続き原田さんに伺います。
tel. 03-6427-9062
【街角スナップ】ウェットな質感の40代の旬ボブをチェック!
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取材・文/小澤佐知子
構成/國見香
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