睡眠不足、便秘、胃もたれ…自分でできる「綿棒ツボ押し」5種【鍼灸師監修】

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顔のハリの無さや目のくぼみ、フェイスラインのもたつきなど、「年齢」のせいにしていた肌悩み。美容アナリストの奈部川貴子さんは「寝不足や疲れ、ストレスなどによる内臓機能の低下が顔に現れてしまう」と言います。今回は、生活習慣の乱れから更年期時期に起こりがちな体の不調まで、簡単に解決できる1分間のツボ押しマッサージテクニックを紹介します。

教えていただいたのは……

 

奈部川貴子さん/鍼灸師・美容アナリスト
顔ツボセルフケア研究家。美容ジャーナリストとしてスキンケアの開発やコンサル事業・講演活動をする傍ら、顔の反射区・ツボ療法やフェイシャルリフレクソロジーを研究。2019年からは鍼灸を学び、独自のメソッドを立ち上げる。『美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア 綿棒で1分押し!フェイスマッピング』(学研)が好評で、多方面でフェイスマッピングの普及活動をおこなっている。

 

前回記事
たるみや肌荒れ・ツラい更年期症状も顔ツボ押しで乗り切る「フェイスマッピング」>>

鍼灸師が指南!美肌のツボを綿棒で。目元のたるみ、眉間のシワがフェイスマッピング術で解決できる!?>>


体の不調もフェイスマッピングでらくらくケア


サロン活動で何人もの患者さんと向き合いフェイスマッピングの開発に費やしてきました。今回は40代女性の悩み別・体の不調に合わせたツボ押しマッサージを紹介します。


今回使用したのはこちら

天然由来成分99%配合のオーガニッククリーム。この頃、肌に元気が足りないと感じた時に。リッチでコクのあるのびのびとしたクリームで潤いをたっぷり与え、 翌朝には弾むようなモチモチ感のある肌に。リラックス効果のある香りのおかげで毎日のお手入れも楽しくなるはず。
 

「睡眠の質が下がった」と感じる人に

 

ストレスが多いコロナ生活の悩みといえば「睡眠不足」なのだとか。「生活行動が狭くなり、さらに運動不足やストレスなどの影響で睡眠の質が下がったと感じている方が多いですよね。今回、非常に深いレベルでの響きがあり、眠りの悩みに有効なツボを紹介します。

 


頭頂からあご先を結ぶ中心線上に眉間と髪の生え際を結び、眉間中央から親指幅1本分上に上がったところ。眠りの悩みに有効なツボです。


前髪の生え際から小指幅1本分奥まったところ。メンタルストレスと眠りの悩み全般に良いと言われているツボです。押した後はフワーッと軽くなる感じがします。


黒目の真ん中から額に向かった垂直線上で、前髪の生え際から小指幅1本分奥まったところ。自律神経を整えるほか、頭痛・めまいによく使われています。鼻の通りをよくしたい時にもおすすめです。


眉間の中央部分で、チャクラポイントやアーユルヴェーダのマルマポイントにも重なるツボになります。ざわついたり、イラッとした心を鎮め、さまざまなリラックス効果が得られます。眉間ジワのケアにも使っています。


鼻の頭より少し上のくぼみ。鼻骨基底部の上方で鼻骨のもっとも高いところから少し上にあり、少し凹みを感じるところ。物忘れやイライラ・精神疾患などにも使われています。
 

食べ過ぎ・飲み過ぎの「胃もたれ」を解消する方法は?

 

胃もたれや胸やけなどの症状は、胃腸の働きが低下している証拠。これらのツボを押すと、瞬く間に胃がグルグルと反応し、そのスピードに驚きますよ。

 


黒目の中央から垂直に下がったところで、小鼻のふくらみの上端の高さ。この部分を刺激するとお腹がスッキリするという実感から、胃の不調などにおすすめのツボ。顔のリフレクソロジーでも消化器の効用により使用しています。


黒目の中央から垂直に下がったところで、①のツボよりさらに下がった鼻の下縁部分。胃経という経絡上にあり、胃の反射区下縁にあることから、押すと胃がグルグル鳴ることがあります。消化器を整え、小鼻あたりの肌あれやニキビ・毛穴にもよいといわれています。


耳の上から3センチほど上がったところ。胸やけや胃もたれ・つかえ・嘔吐などに効果的。他には偏頭痛・めまい・平衡感覚不安定・認知機能低下・パーキンソン病ケアにも使われるツボです。
 

大腸の働きが低下!? 「便秘」にお困りの方に

 

更年期にさしかかると便通が悪くなるという声も聞きます。胃と同じように腸の働きをスムーズにするツボ押しは効果大! 便秘でお悩みの方に。

 


目尻から垂直に下がったところで、小鼻のふくらみの上端の高さ。このツボは中医学では大腸の内臓反射点(リフレックスポイント)とされています。押すとお腹がスッキリしていく心地よさがあります。


小鼻の膨らみの中央でほうれい線のつけ根部分です。押すとグルグルと消化器が反応します。


小鼻の膨らみの中央から小鼻に乗り上げたところ。毛穴の皮脂や角栓が気になる位置で、押すと腸がグルグルと反応します。


左右の口角のキワにあるツボ。便秘や腸の不調によいとされ、ダイレクトに十二指腸のゾーンを刺激します。消化器が荒れていて口角が切れているときには要注意。便秘・排便障害・精神不安・顔面神経マヒ・三叉神経痛の治療にも使われています。