「私にとってセックスは、愛を育む好意ではなかった」
何より気になるのは、一体なぜ、結婚をせずに子どもを産むという決断に至ったかです。
「まずは率直に言って、私、あんまり“モテない”んです。妊娠前の数年間はデートもしてないし、男性に口説かれたこともありません。でも私自身も彼氏が欲しいとか、男性とどうこうなりたいとも特に思わなくて。もっと言えば、セックスも数年していません」
ちなみに千尋さんは、忖度なしにとても綺麗な女性です。明るい雰囲気でコミュニケーション能力も高く、彼女のような魅力的な女性がこのような発言をするのは不思議ですが、これは事実なのだそう。ただひょっとすると、男性は自分に興味のなさそうな、いわゆる“脈ナシ”とわかる女性にわざわざアプローチはしないのかもしれません。
ちなみに娘さんの妊娠は、最初から体外受精をされています。
「たぶん、根本的に恋愛に向いてないんです。恋人がいなくても特に寂しいと思わないし、結婚をして男性と一緒に住む……というイメージがどうしても湧きませんでした。というのも私、かなり変な性癖があって……。
実は、男性と数回セックスをすると、生理的に無理になってしまうんです」
「同じ人とできるのは、多くて3回まで。そうなると、もう触られたくもないし会いたくもない、もはやすべての接点を絶ちたくなってしまうんです。最低なことを言ってると思いますが、でも事実で、自分でもどうしようもないんです」
一見普通の、綺麗な女性の告白にしては衝撃ですが、千尋さんご自身も以前はこの性質に悩んでいたそうです。
「ビッチな発言に聞こえますよね。でも、私も悲しいんです。“いいな”と思う男性がいて、デート食事に行って仲を深めて、深い関係になると急激に冷める……というか嫌いになってしまう。こんなことを繰り返して、自己嫌悪に陥ることもよくありました。
でも、あるとき気づいたんです。自分でも理由はわかりませんが、私にとって、セックスは愛を育む行為ではないんだと。セックスは単なる性欲処理、むしろ排泄行為みたいなものなんです。
いつか普通の恋愛ができるかもしれないと思っていましたが、結局は見つからなかった。だから、好感を持ったり尊敬できる男性とは、男女関係になることを避けるようにもなりました。でも性欲はあるので、相手は慎重に選んだり……」
あまり公にはできずとも、千尋さんと同じような性質の人は男女問わずいるのかもしれません。
しかし、今でこそ千尋さんはご自身を俯瞰して冷静に語られていますが、実は20代前半までは「恋愛に向いていない」と思いながらも男性と交際することもあったそう。
無理に恋愛するのをやめたのは、あることがきっかけだったと言います。
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