パラダイムシフトの今、「美の価値観」を刷新し続けてきた美容ジャーナリスト齋藤 薫さんが、注目したいある視点をピックアップします。


70代の再ブレイクは、ハリウッドの奇跡!


40代50代から、若く見えるか、老けて見えるか、そこに生まれつきの要素は全くなく、ほぼ100%自分がどちらかを選んでいるということに、まず気づいてください。

 

決定的なことを言うならば、老けて見える人は、おそらくハナから“自分を若く見せよう”などと思っていないし、少なくともそういう努力はしていないはず。
もちろんそういう人たちが、センスがないとは言わないけれど、“アンチエイジングにセンスが使える”とはもともと思っていなかったりするはずなのです。もちろんそこに気づくこと自体がセンスと言えないこともないけれど。

では、歳を取らせないセンスとは一体何なのか? 

そこで思い出して欲しいのが、ダイアン・キートンという人の存在。40代50代には馴染みが薄いかもしれないけれど、1970年代『アニーホール』で一世を風靡、『ゴッドファーザー』での、アル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネの妻役がとても印象的だった、まさしく美貌と知性を併せ持つ人。だから、すでに今、76歳になっていますが、本当に信じられないほど若い!

センスのいい人が“歳をとらない“どころか「どんどん若返る」3つの理由。お手本は70代で再ブレイクした名女優_img1
最高の人生のつくり方』、『また、あなたとブッククラブで』はアマゾンプライムで放映中。

そもそも50代後半から、再ブレイクを果たしていて、60代後半、70代に入ってからも、『最高の人生のつくり方』『ロンドン、人生始めます』『また、あなたとブッククラブで』など、この人を主役にした映画が目白押し。それってハリウッド映画界においては奇跡に近く、マチュア世代のみならず全世代にとっての大人アイドル的な存在となっているのです。

そう、この人にはまさに、歳をとらないセンスが詰まっていて、見習うことばかり。分析していきましょう。
 

次ページ▶︎ 若作りを若作りに見せないセンスとは?

ダイアン・キートンから学ぶ「アンチエイジングこそセンス」!
▼右にスワイプしてください▼