運動が苦手な人が、体を動かす習慣をつけるコツとは?【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


運動が続けられない方は、
日常の動作の中の〝 運動〟を意識してみて

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運動が体にいいことはわかっているものの、運動が苦手でどうしても続かず、どうしたら楽しく続けられますか?というご相談を受けることがあります。

私自身は運動がもとから大好きなのですが、そういったタイプの人と、運動がずっと苦手で人生を過ごしてきた人との間には、大きな乖離があると思います。

ですから、私がジムに行こうと思うのと違って、そういった方がジムに行こうというアクションを起こすには、ものすごく時間がかかると思います。

そう考えると、ジムに行くのはハードルが高いと思うので、運動が苦手な方は、日常生活の中で、「これって運動だよね」と思う瞬間に意識を向けるのがいいと思います。


階段を上るときのちょっとした意識で、有酸素運動になる


たとえば、階段を上るときに、上げた足でしっかり階段を踏みつけて体重を上にもっていくことを意識して、一段一段上っていくのです。
これだけで下半身を使った有酸素運動になります。

運動が苦手な人が、体を動かす習慣をつけるコツとは?【産婦人科医・高尾美穂】_img2
 

また、筋肉は、意識を向けるとよりしっかりと働くことがわかっているので、何も考えずに上るより、「今、太ももの筋肉を使っているな」「お尻の筋肉を使っているな」というように、筋肉を意識しながら上ると運動効果が高まります。

慣れてきたら、階段を上る速度を、1、2、1、2とリズミカルに、いつもより少し速めにしてみるのもいいと思います。

 
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