温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


ダイエットは王道が一番いい

 

更年期の患者さんに、「最近、体重が増えたんです」と言う方が結構いますが、実際、更年期は体に余分な脂肪が増えて体型が変わっていく時期。
特に、お腹周りの〝浮き輪肉〟や、ブラからはみ出す背中の〝ハミ肉〟がつく人が多いようです。

では、体重を落とすには、どんな方法がよいかというと、まず、私の場合は、ラルフ ローレンの9号の服がサクッと着られる体型をキープするようにしているんですが、そんなふうに自分がこうありたいという状態をイメージするといいと思います。

そして短くて2週間、長くて1ヵ月くらいの短期集中で、何キロ落としたいかを決めます。

万年ダイエット中の人もいますが、それだと「今日はいいよね」」「おやつもこれならいいよね」などとなりがちで、なかなかやせられないからです。


ダイエットの基本は、1に食事、2に運動


そしてダイエット方法として効果を感じやすいのは、まずは食事、次に運動です。
食事は、当たり前ですが、摂ったエネルギー量が消費したエネルギー量より多ければ太るので、摂取エネルギーを増やさないことです。

特に効果が高いのは炭水化物を減らすこと。

といっても、ごはんを一切食べないのは続かないので、朝昼は普通に食べて、夜だけごはんを抜いて、その分、野菜や豆腐などに置き換えるのがおすすめ。

 

また、夜は脂肪をため込みやすいので、寝る4時間前、できたら夜7時、遅くとも8時には食事を終えましょう。
それから、清涼飲料水などの甘い飲み物は避けて、水やお茶にして、おやつもやめるくらいの強い決意があると結果が出やすいですよ。

運動のおすすめは、スクワットなどの筋トレ。
仕事や家事の合間などにちょこちょこ取り入れてほしいのですが、お気に入りのパンツをはいていると、スクワットをするときにパンツの膝が出てしまうことが気になり、やる気になりません。

運動は少しでもネックになることがあるとそれを理由にやらなくなるので、ダイエット中は体を動かしやすい服装でいるといいですよね。

 
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