本当に欲しいものを手に入れられにくい人の傾向


「自分は欲しいものを得られていない」という人ほど、気づかないうちに、流されて生きていることが少なくありません。
たとえば、ただただ寂しいから、大して好きでもない相手と飲みに行くとか、暇つぶしのようにテレビやスマホをダラダラ見てしまうとか。そんな自分にとって“大切ではないもの”に時間と労力を使ってしまっているのです。

なんとなく生きてしまうと、本当に欲しいものを手に入れられにくいことも多いです。
特に仕事の面では、自分が無駄な時間を過ごしているときに、もしかしたらライバルはチャンスを得られるような努力をしていることもあります。
そこに気づかずに、ただただ嫉妬しているだけでは、その人に追いつくことはできないでしょう。

普通に生きていると、時間は永遠にあるように感じてしまいますが、実際は「有限」です。
日々の平穏な生活の中で「自分の死」を考えて生きる人は稀なので、意識する人はあまりいませんが、私たちは毎日、「“限られた命の時間”を使って生きている」のです。

つまり、時間と労力をかけて築き上げた仕事、家庭、人間関係、その他のものは、「自分の命を削った成果」だと言えるのです。
「今、自分の手元にあるものが、自分の命を削るほどの価値があったものなのか」を改めて考えてみるのは、大切です。もし、納得できないなら、今からでも時間の使い方を変えたほうがいいでしょう。

 

「能動的な意志」が大事


とはいえ、現代人は忙しいので、「自分の時間を思い通りにできない」と考えている人は少なからずいます。なかには、「お金を稼がなくてはいけないから、好きではない仕事だけど、そこに時間と労力を費やさないと仕方ない」と考えている人も。
もちろん好きなことで食べていける人は一握りです。ただし、自分の時間の過ごし方を会社や社会のせいだけにしてしまうのは、自分の人生に対して、受け身過ぎるかもしれません。
私たちは“捕らわれの身”ではないので、自分で選択はできるからです。

お金に限らず、時間にも価値があります。なによりも、「自分の人生」なのだから、自分の時間でどんな過ごし方をするのかは、能動的に決めようという意志をもつことが大切。
せめて仕事がオフの時間は、「自分が今後、どんな生き方をしたいのか」を意識して過ごすようにしたほうがいいでしょう。
それが、もしかしたら、自分の5年後、10年後を大きく変えるかもしれないのです。

ただし、一見、無駄だと思いがちな過ごし方をしていても、必ずしも悪いというわけではありません。それはどういうことなのか。次のページで紹介します。